日曜日に驚いた

 日曜日に隣町に所用があって、車で出かけた。途中、住宅街と農地が混在する狭い道で、ノロノロ運転の軽自動車の後ろについてしまった。所用に時間の制約があったので、わりと急いでいたが、制限速度以下のノロノロは勘弁してくれろ~。

 信号のない交差点では、停まったまんまで動かない。横から来た車を3台くらい先に行かせて、それでも動かないので、クラクションを鳴らした。それでようやくノロノロと動き出した……と思ったら、交差点を過ぎて5mくらいで停止した。ハザードのウインカーもなく、突然止まった。ノロノロだったんで、追突するようなこともなく、脇をすり抜けて先に進んだ。

 次の交差点で信号待ちをしていると、後にノロノロ号がついている。「どんなヤツが運転しているんだ?」と思ってバックミラーを確認すると、運転席に人がいない。

「あああ!」と声を上げてしまった。ホラーじゃぁぁぁ!

 違った。ワイパーの位置くらいに人の頭が見える。目もワイパーに重なるくらいのところに確認ができた。小柄な婆さんが運転していた。おいおい、そんなに座高が低くて大丈夫かい?尻の下に何かを挿むなりして、視点を高くしないと運転に支障をきたしまっせ。ちゃんと前が見えているんかいな。

 厚かましいジジイの運転も大嫌いだが、ホラーな婆さんの運転も恐い。一本道で、そのノロノロ車はワシャの後をずーっと付いてきた。信号運が悪く、その婆さんをぶっちぎれなかったのじゃ。