腑分け

 250年前の昨日、杉田玄白たちが江戸は千住小塚原で刑死者の腑分けを見分した。

 江戸期、漢方医が主流とはいえども、「ターヘル=アナトミア」は何冊かが日本に入っており、医療関係者は人体解剖に強い関心を示していた。腑分けをしてみれば、それまで金科玉条のように奉っていた東洋医学の解剖図とはあまりに人体は違っていて、衝撃を受けた杉田らは「ターヘル=アナトミア」の翻訳をして、「解体新書」を発刊するのである。

 このおかげで日本の医療は目覚ましい発展をした。

 

 今、中国共産党の支配する支那では、2週間程度で新鮮な内臓をお届けする商売のために、年間何百人というウイグル人が腑分けされている。そこから摘出された腎臓や肝臓などが、中共の幹部や支那の金持ち、オイルマネーで富を築いた中東の王族たち、さらにいえば、日本の親中派の政治家の家族などに買われていく。ウイグルカシュガル空港には「臓器専用通路」が設置されていた。

 同じ腑分けではあるが、医療の発展を願った杉田たちの高邁なものにくらべて、中国共産党の奨励しているそれは、あまりにもおぞましく、ナチスホロコーストのさらに上をゆく下劣で残虐な、人類の恥部と言ってもいい事実である。

 日本政府はそっこく中国共産党に対し「ジェノサイド認定」をすべきだ。