紀元節

 紀元前660年のことである。

「辛酉年春正月庚辰朔、天皇即帝位於橿原宮是歳為天皇元年」

《辛酉(かのとり)の年春一月一日、天皇橿原宮にご即位になった。この歳を天皇の元年とする。》

日本書紀』にこうあって、これがもとになって「紀元節」、戦後は「建国記念の日」が2月11日と制定された。明治6年に布告されている。

 戦前はよかった。国民が神武天皇が日本国をつくったことを疑わなかった。しかし戦後になって、GHQの思惑もあり、「紀元節」は国民の休日から省かれることとなる。そのことに懸念を抱いた吉田茂首相は、独立を機に「紀元節」の復活を提案する。

 ところが「日本歴史学協会委員会」、おそらくはコミンテルンの影響を受けた組織だと思うが、ここが「学問的根拠が乏しい」とか「その復活が日本古代史の教育を害する」などの屁理屈をこねまわして反対した。それに野党が乗っかって「軍国主義の復活に通じるものだ」と喚きだし、ジャーナリズムも巻き込んだ大論争となった。

 ただこのころの保守陣営には信念があった。たびたびの廃案を経て、昭和41年に9回目の提案を通して「建国記念の日」を政令に定めた。

 当時の社会党や左派陣営に言いたい。「建国記念の日」が復活して、軍国主義が復活しましたか?あれから徴兵制が施行されましたか?海外侵略が実行されましたか?

 なにも怒らなかったじゃね~か。

 

 ちょっと脱線するが、今日の朝日新聞1面下の本の広告に『学問の自由が危ない』(晶文社)の紹介があった。副題が「日本学術会議問題の深層」、コピーに「これはもはや、学問の自由のみならず、民主主義の危機!」とある。編者は佐藤学上野千鶴子内田樹

 左巻きに染め上げられ、科学者の研究を縛り続け、武漢肺炎のワクチン研究が日本で遅れているのも左翼学者の妨害によるところが大きいことも顕在化している。にも関わらず、上野大先生や内田大先生は「民主主義の危機だ!」と絶叫しておられる。

建国記念の日」に反対した先の見えないバカどもと同根だと思う(笑)。

 

 さて、これもバカの騒ぎとしか見えないんですね(泣)。

《国会で女性議員が「白いジャケット」 込められた意味は?》

https://news.yahoo.co.jp/articles/257d449266862d39f554b76e89f4e2b47a97ffd1

 パナウェーブ研究所かと思いましたぞ。

 国会で辻元氏や蓮舫氏に煽動された目立ってなんぼの女性たちが白装束で現れたんだとさ。三途の国会か?

 ワシャは生の森喜朗先生の話を聞いたことがあるが、大して面白くはなかった。しかし、他の国会議員と比べれば多少は聞けた。まぁ目くそ鼻くその域を脱しないですが。

 この書きぶりでも判るように、ワシャは森喜朗という人物があまり好きではない。コラムニストの勝谷誠彦さんが嫌っていたように、ワシャもこの人物を評価できないんですわ。

 それでも今回の森元首相の「差別発言とされているもの」が、マスコミから識者、芸能人、テニスのうまいネーチャンまで、総攻撃で森首相を叩きに叩くほどのことだろうか。これって正常なことなの?

 ワシャは2月3日の《森喜朗会長の3日の“女性蔑視”発言全文》

https://news.yahoo.co.jp/articles/a2148b9c62351b9b54bff6338dbc4d8ac6cd9af8

を読んでみた。ニュースに取り上げられるのは、上記でも全文と言いつつ全文ではない。森元首相の30分の話の中の1分半(約350字)が切り取られているだけである。全文は8100字の長いものである。それを全部読み砕いて大坂なおみなんかは発言しているのだろうか。どうもそうは思えない。

 座談の名手と言われた司馬遼太郎と比べると、まぁよくもこんなに内容のないことをダラダラと話せるものだと思う。本人は「オレは話がうまい」と自信をもっているようだが、それは「他の政治家に比べて」というだけの話。 

 山下JOC会長が「ぜひご挨拶を」と言ったことを真に受けて、《山下さんが、私に最初に挨拶しろと、こう言うもんですから。私は長くなるよ、と。議事進行の迷惑になるからと。というよりは私の立場を考えて、何か先にしないと(させないと)失礼になると事務局は考えたと思う。そういう考えは御無用です。ここに来れば、みんな同じなんです。》

 そう思っているのだったら1、2分で話を切り上げろよ。そうすれば失言もないんだから。

 話が下手なくせに、うけ狙いで、その上に言葉足らずだから、マスコミの方は「待ってました」ということになる。辻元や蓮舫が問題にしているフレーズだって、言葉足らずだから何を言っているのかわからない。じっくりと読み込むと言っていることは「女性が多い理事会は時間がかかる。ラグビー協会は5人の理事がいるので倍の時間がかかる」ということだけだ。

 これは確かに女性理事に対して失礼だが、このことを捉えて、国会からテレビのバラエティまで連日連夜、森喜朗という個人を叩きに叩いて大騒ぎをするほど重要なことだろうか。

 総身に知恵が回らぬ森氏が、「また詰まらないことを言っている」程度のことで、1度叩きのめせば、それで気が済むのではないか。本人も反省して謝罪していることだしね。

 粘液質に、三途の川の亡者のごとき白装束のコスプレまでして国会に現われるほどのことかい?

 森元首相は、この切り取られた発言の後に《私どもの組織委にも、女性は何人いますか?7人ぐらいおられるが、みんなわきまえておられる。みんな競技団体のご出身で、国際的に大きな場所を踏んでおられる方ばかり、ですからお話もきちんとした的を射た、そういうご発言されていたばかりです。》と言っている。前段の問題発言は、この部分を強調するためにわざと落としたんですね。ところが「話下手」だから、うまく構成できなくて、ブツブツのブツ切れの話が並んだだけのように見えてしまった。バカはバカなりにうまく話そうと頑張っていることはうかがえるが、残念だった。

 まっちろけのオバサンたちは、森氏の頭の悪いのを「差別」しているのではないか!森氏は頭が悪いけど一所懸命に話をしていた。彼女らの理屈から言えば、頭が不自由な人をここまで攻撃対象にして「人」が守れると思っているんでしょうかねぇ。

 死に装束の女性議員たちに言いたい。清水ともみさんの『命がけの証言』を読んだか?そこで支那人に強姦される少女たちを救う努力をしているか?支那共産党不妊手術をむりやりにやられている女性たちのために、強いメッセージを発信するべきではないか?

 マスコミも同様である。今、隣国で現実に行われているジェノサイドに声を上げるべき時ではないのか?

 

 いつまで不毛なことをやっているのか?「建国の日」の制定に反対したバカどもと同様に50年後、白いオバサンたちは「バカがいたねぇ」と笑われるだけだぞ。