卑怯極まれり

 2日前の日記に書いた「大阪都構想」に関する話で、今日の産経新聞にも載っていたので、少し触れたい。

 10月下旬までは賛否が拮抗していた。ワシャの印象では賛成のほうがやや有利かだと思っていた。潮目が変わったのは、投票まで1週間を切った10月26日だった。毎日新聞が大誤報というか、完全に事実を捏造して「大阪市、単純に4分割なら、年に218億円のコスト増」と報じた。これに、共産党や立憲民主のシンパメディアが、一斉に共鳴した。

 しかし、さすがの朝日新聞も毎日の捏造に乗切れなかった。27日の社会面でほどほどの感じで報じているのみ。

 毎日も朝日も、この際どーでもいい。大きな問題というか、不快な問題は、大阪市の財務局のやり方である。

大阪都構想」という今後の日本の行政の在り方すら変えてしまう大きなテーマを、卑怯にも茶坊主のようなクソ役人が、鉛筆をなめてひっくり返したのである。

「市役所を死に物狂いで残そうとする市役所職員が最後にクーデターを起こした」とは、維新前代表の橋下氏の言。

 大阪市を4つに分割するにしろ、現状のまま残すにしろ、大阪市民の民意で決めるならそれはどちらになろうと諦めようがある。しかし、小狡い役人の策略で結果が誘導されたとすれば、これほど市民をバカにしたものがあるだろうか。

 ワシャはこの事実を知ったときに、NHK大河の「麒麟がくる」の摂津晴門片岡鶴太郎)を脳裏に浮かべましたぞ。

 おそらく小狡い役人、「大阪市を守るため、大阪市役所の職員を守るため」とかを大義名分にしているんだろうが、ことは大阪市とか大阪市役所職員の話ではないのである。東京都に匹敵する関西の中心地を創造するか、しないか、そういったレベルの高い判断を住民投票に求めているのである。賛成、反対ではないんだ。そのどちらであっても、住民が純粋に判断したものであるなら、それはそれで仕方がない。

 ところが、今回の結果は、共産主義者とつるんだ既得権益を守りたいというクソ茶坊主が、薄汚い権謀術数で大局を歪めたのである。これは極めて醜い。これが今回の住民投票を根本から汚してしまった。

 厳しいことを言おう。行政に関わるものが、これほどまで大きな住民の判断を狂わせる「嘘」を拡散した責任は取るべきだろう。このクソ茶坊主が『武士道』を読んでいるなら、「恥」ということを知っているなら、辞職なりをするべきだろう。クソ茶坊主が守りたかった大阪市の既得権は穢れた形でも守られた。その上で、自分自身は「そのおこぼれには与らない」くらいの毅然たる態度を取ってみろよ。

 誤情報を捏造した大阪市財政局、それを言葉を作為して大阪市民が誤解するように報じた毎日新聞、それにのっかって誤情報を広めた共産党立憲民主党

 既得権を死守しようとしているのは左翼である。なんでこのグループに自民党が入っているのかが理解できない。