名言と妄言

 後半がぐちゃぐちゃになるので、いいことから書いておく。

 昨日の「ブラタモリ」は奈良県明日香村だった。飛鳥寺や石舞台、酒船石などを廻っていた。何度も足を運んだ場所なので懐かしいのう。その中でタモリがいい言葉を呟いた。

「地名というのは、その土地の記憶なんだよね。大切に守らなければいけない」

 まさにタモさんの言うとおり!

 

 ユーチューブの「有本チャンネル」でジャーナリストの有本香さん。

「愛知県の大村知事、意地を張り過ぎる。ヘンなところで意固地になり過ぎる。大人じゃない。あんなにダメな人だったんでしょうかねぇ。『あいちトリエンナーレ』で(地金が)見えちゃったんですね」

 

 同じくユーチューブの「百田チャンネル」で作家の百田尚樹さんが、春節前に、観光業の収益に配慮して、支那からの観光客を止められなかった、政府・経済界に対して。

「金で命を売れるか!」

 

 作家の門田隆将さんの昨日のツイッターから。

《昨日の会見で朝日は自身がマスクを2枚3300円でネット販売していた事を安倍首相に指摘された。今日の紙面が注目されたが、やはりその部分は完全カット。質問した記者の1面の解説記事にも、26面の会見要旨にも一切なし。都合の悪い事は全く触れず政権へのケチつけはいつも通り。安心の"安定紙面"である。》

 

 そして今朝の朝日新聞社会面の広告が笑える。

天声人語書き写し達人セット 好評につき追加販売!」

https://asa-toyota.com/news/sell/entry-182.html

 これは安倍首相に切り返せなかった2枚3300円のマスクに匹敵するあこぎな商売である。

天声人語」はワシャも随分とこき下ろしているが、作家の日垣隆さんや、今は亡きコラムニストの勝谷誠彦さんも、その愚劣さを常に指摘されておられた。最近になっても朝日新聞のインチキさは留まるところを知らず、門田隆将さんや井沢元彦さんなど、そのことを糾弾する書物はあとを断たない。

 そんな偏向紙の偏向コラムを、書き写させてなにを学ばせようとしているのか?さらに、現在の「天声人語」を執筆者のレベルの低さは目に余る。例えば司馬遼太郎とか百田尚樹とかの文章力を写すならいいけれど、選りによって「天声人語」では、何も学べないどころか、文章が下手になる上に、思想的に欠損するから極めて危険と言っていい。

 いいですか。この「達人セット」2640円(税込)ですぜ。でね、その内容は、「ノート12冊、鉛筆2本、カッター、消しゴム、鉛筆削り、下敷き、完筆証お申し込みのためのハガキ」となっている。

 まぁノートはいいわさ。しかし、「文章の表現力を磨こう!」と決意している人が、筆記具は持っていないとね(笑)。そもそも朝日新聞は「文章力を鍛えたい」と思っている下々のバカは「鉛筆も消しゴムも持っていない」と見下している。仮にも達人を目指す人が「筆記具がなくって・・・」ということなら、端から文章なんて書き写す必要などない。時間の無駄だ。

 広告はこう畳み掛ける。

天声人語書き写しノートは1冊220円で12冊ですよ」

 おおお、これだけで2640円だ。安い!鉛筆とかカッターはサービスなんだね(感動)。んなわけねーだろ。百均にゆけば立派なノートがセットで100円で売っている。弘法は筆を選ばないし、紙も選ばない。広告の裏だって書こうと思えば書けるのだ。

 鉛筆や消しゴムがパッケージされた「書き写しセット」にこう書いてある。「時事力」「語彙・文章力」「読解力」「集中力」が書き写すだけで身に付くと・・・。もう一度言わせてくれ。

 んなわけねーだろ!「訃報ネタ」ばかりで、「人の川柳」や「人の発言」だけで600文字を埋めているコラムもどきから「時事力」はつかない。それも偏向しているから時代を俯瞰して見られない。「語彙」も「文章力」も司馬遼太郎の足元にも及ばず、ゆえに「読解力」も付かない。「集中力」ばかりは、無駄な時間を「書き写し」に集中するのだから、書いている本人は、ある意味で坐禅をくんでいるような写経をしているような心境かも知れない。だったらすなおに坐禅、写経をしたほうがはるかにいいでしょ(笑)。