高級ではある

 昨日、隣町のショッピングモールに立ち寄った。その中にあるメンズショップにスーツとジャケットとズボン2本を頼んであって、それを取りに行ったのじゃ。

 そこでワシャは驚愕をしたのだった。ここからは冷静に事実だけを記していきたい。くれぐれも大袈裟な表現や受け狙いを排除してお伝えする。

 

 スーツとズボンを抱えて駐車場の車に戻る時のことだった。小太りの女性が前を歩いている。マスクをしていたので歳は見当がつかない。ただ、そのハイヒールに目を奪われてしまった。どうだろう、高さが10㎝・・・いやいや下手をすると15㎝くらいかもしれない。こんな感じの黒いハイヒールを履いて歩いていた。

https://store.shopping.yahoo.co.jp/tika/cm-sh5545.html#&gid=itemImage&pid=2

 ヒール部分は黒一色ではなく、金色の放射状の模様が施されていて、金の旭日旗かユニオン・ジャックを想起させるとても派手な拵えで、値段の高そうなハイヒールではあった。

 その人、踵から頭頂までを目測すれば小柄な人である。一生懸命にヒールの高さで身長を稼いでいる。小太りな人だったので、脛自体が太短い。ほぼ、ヒールの長さと脛の長さが同じくらいに見える。靴が歩いている、そんな印象を受けた(注:この表現は誇張しておりません)。

 ううむ、あの高さのハイヒールを履きこなすには、メラニアさんくらいのタッパとスタイルが必要だと思う。

 女性のファッションについては、ワシャはまったく知らない。ただ高そうなものはなんとなく判別できる。おそらくハイヒールも、着ていたジャケットとスカートも、ブランド物であることは間違いない。着衣はベージュ系でまとめてあっていい感じだったが、やや大き過ぎる金色のイヤリングをジャランジャランと煌めかせていたのはいただけない。しかし、これも安物ではないオーラがバンバン出まくっている。全体的に金持ち感が漂う。

 でも明らかに出で立ちがショッピングセンターに不釣り合いだったので、目を引くのだった。場違い感、全体のバランスの悪さといったら・・・危なく声を出すところだったわい。

 どう考えても高下駄のようなハイヒールが痛い。背の低いことにコンプレックスがあるのかもしれないが、5cmくらいのヒールのほうが、品がよく格好よく見えると思う。靴とイヤリングをもう少し控え目にして、体型に合わせたさりげないお洒落ができればよかったのにね。

でも、目立つということが趣意であるならば、その効果は十分に発揮していた。 

 その女性は、やはりワシャが知らないこれまた高級そうな外車に乗って駐車場から去って行ったのだった。めでたしめでたし。