今朝の朝日新聞・経済面。「経済気象台」というコラムがおもしろい。ここは、朝日新聞の高給取り論説委員ではなく、第一線で活躍している経済人、学者ら社外の人が書いているから、おもしろいのは当然と言える。
本日の題が「昆虫食の時代」となっている。渋谷に、昆虫を食材として提供するレストランがあるのだそうな。コラムの筆者は行ったことがないそうだが、ぜひ、行ってごらんなさいよ。
ワシャも 2011年に《バグバーガーはいかが》と題し「昆虫食」について書いている。「経済気象台」とご一緒にこちらもどうぞ。
https://warusyawa.hateblo.jp/entry/20110618/1308359362
それにしても「経済気象台」、「天声人語」とはかなり違いますね。なにより中身が濃い。それにイデオロギー臭がしないところが清潔だ。コラムの中にも、国連食糧農業機関(FAO)が昆虫類の役割に関する報告書を出したことや、昆虫食市場に大手食品企業が次々と参入していることを紹介してくれている。そして昆虫食ビジネスで実績のある会社はアメリカが75社ともっとも多く、次に日本が33社、3位がイギリスで28社となっている。また、東南アジア、アフリカ、中南米などに行けば、昆虫は普通に食料として流通しているし、なんとか美味しく食べられる方法さえ見つかれば、昆虫食はけっこう人気になると思うんですね。
ワシャは《バグバーガはいかが》でも書いたけれど、「蝦蛄」はシャコですな。こんなのは漢字からして虫虫していますな。それでも大ぶりの蝦蛄ののったお寿司をわさび醤油でいただいてごらんなさいよ。ううう、熱燗がすすむ~!
デンデンムシは貝類の親戚だし、イナゴのから揚げなんか海老のから揚げと大差ない。ナマコが食えるならよっぽどの昆虫類はいけまっせ。
でもね、やっぱり加工はしないと。そのままを食すのはなかなか普通の人にはハードルが高い。『昆虫食入門』(平凡社新書)を書かれた昆虫料理研究家の内山昭一さんのホームページを見たことがあるけれど、昆虫食材のラインナップが写真で紹介されているんですね。さすがにワシャでもこれらを見ちゃうと、ちょっと抵抗がある。まず、味と見た目だよね。これを整えられれば昆虫食は市民権を得られると思う。