読み物はどこにでもある

 東海地方の書店に行くと「月刊なごや」というPR誌がある。

http://www.meiten-net.com/kitashirakawa/nagoya/

 だいたい無料で配られていて、ワシャはいつもの本屋さんでもらってくる。でもね、地元の飲食店や食品会社、あるいはクリニックなどの「なごや百選会」の広告などが多くてね(笑)。

 でも、1月号はなかなかおもしろかった。「新春巻頭対談」で河村名古屋市長と作家の井沢元彦さんががっぷり四つに組んでいる。テーマは「政治の家業化」、「トリエンナーレの問題点」、「名古屋城について」など。これは前編で2月号に後編が掲載される。

 ここでも「トリエンナーレ」の「表現の不自由展・その後」の胡散臭さが語られているのだが、どうしてこの腐臭が愛知県民に広がっていかないのだろう。噂によれば、県内の保守陣営も、もう過去のことのように知らん顔である。ようやく反日左巻きの利権構造というか、国民洗脳のやり口が顕在化したのである。この機会に、なぜ国のあり方を立て直そうとしないのだろう。はっきり言って、ワシャの保守陣営への不信はこのあたりから生じている。

 まあいいや。「表現の不自由展・その後」については、またおいおいと語っていくこととして、ここは「月刊なごや」の記事の話だった。

「ネオ・MAGA・人・倶楽部」という連載があって、その時々の話題の人を登場させている。今回は、歌舞伎役者の中村獅童丈である。

 昨年の御園座の吉例顔見世から話を起こして、出演した『女殺油地獄』、『あらしのよるに』などの話題も興味深かった。とくに、獅童家にある「身代わり地蔵」の話は、少し背筋がぞくっとするエピソードで、このところ『夏目友人帳』を研究(笑)している身にとってみれば、「やっぱり妖(あやかし)はいるのかも・・・」と思わされる。

 おおお、それに2020年5月の赤坂大歌舞伎の開催決定が載っているではあ~りませんか。獅童勘九郎七之助と役者不足の現在において、この3人が揃踏みするのはありがてえ。演目はまだ決まっていないが、ちょいと友だちに相談してみようっと。

皮膚科の医師である堀尾豊さんの「医学と健康のエッセイ」もおもしろかった。堀尾さんは落語通でも有名な人で、今回は落語の小噺をいくつか並べている。

患者「先生、右脚が痛いの。右脚が・・・」

医者「いまレントゲンを撮りました。どこにも異常はありません。年ですがネ!年!」

患者「先生、いい加減なこと言わんでちょうよ。左脚も同い年だぜ?」

 おあとがよろしいようで。