初春のご挨拶

 明けましておめでとうございます。本年もよろしくお願いいたします。

 さて、平成31年(2019)亥年が始まりました。それではまずイノシシをお題に一席お付き合いを願います。
 イノシシという漢字である。「猪」と書くのは皆さんご存じのとおり。この字の異体字は「豬」と書くのは知られていない。でも、『漢辞海』(三省堂)などには載っているから漢字好き、辞典好きには周知のことなのかも。
 この字を分解すると「豕」と「者」になって、豕の者といえば、「遼東の豕」を書いている者ということで、ワシャのことであ〜りませんか。そういえば性格的にもイノシシ武者的なところもあるしね。
 てなことで、今年はワシャの年だったのだ(呵呵大笑)。

「31」と「2019」を無理無理にこじつけると「2019」を百年さかのぼると1919年である。大正8年のこの年に朝鮮半島で「3・1運動」なるものが展開した。いわゆる朝鮮独立運動なるものである。なんとか「31」と「2019」がつながったでしょ(苦笑)。
 これも見方を変えれば「運動」などという生半可なものではなく、在留日本人が何人も斬殺される「テロ」であり、これらを日本軍が鎮圧したというもので、当時の一般大衆からも支持されるものではなかった。実際に韓国人研究者ですら「独立運動ではなく暴動であった」と言っているくらいだからね。
 同じ年にインドではガンジーの「非暴力抵抗運動」が始まっている。これこそが「運動」と呼べるものであって、朝鮮半島でのことは「騒ぎ」「騒乱」「騒擾」と言った類のものである。彼の国ではそれをかなり美化してファンタジーとして喧伝しているので、気を付けて聞いておかないと騙される。
 今年は、問題のある隣国と真剣に対峙していかなければならないと思っている。そういう意味では国民のリテラシーは上がってきている。日本が毅然と立っていなければ、アジア情勢、延いては国際環境にも影響が出てくる。国としては踏ん張り年と言える。

 今年は干支でいうと「己亥(つちのと い)」である。「きがい」とも読む。「壬申の乱」とか「戊辰戦争」とか干支で呼ばる事件があるが、「己亥」を冠した事件や事案を見たことがない。きっと特徴のない干支なんでしょうね。ということは平穏な一年になるような予感がしている。この一年が、皆様にとって、平成31年が穏やかで稔りある一年になりますことをお祈りして、新年のご挨拶にかえさせていただきます。