別にどうでもいい話題なんだけど、ある意味、地方自治にとってひとつの警鐘となる怖い話でもあるので、日記で考えるのじゃ。
《草津町の新井祥子町議、セックスを強要されたと草津町長告発 個人新聞で町政批判も》
https://news.nifty.com/article/domestic/society/12136-488660/
まず、町長側にも町議側にも立たずに、町長室について分析してみたい。
当時45歳の女性町議が、町長室で町長と肉体関係を持ったんだそうな。ここにワシャは疑問を持っている。町長室、個室ではあるだろう。しかし、密室ではない。鍵はかけられるだろう。だが、これは暴漢等から町長を守るためのものであり、町長がプライベートになるためのものではない。たとえ町長が内側から鍵を掛けたとしても、「来客中」の札が出されていようと、重大な案件が秘書に持ち込まれれば、ドアはいつでも開かれる。例として、議員よりも格上の議長が急遽、面会を求めてきた場合、女性町議が入室中であっても、秘書課員はドアをノックして、町長にその旨を知らせなければならない。つまり町長室のドアは鍵があろうがなかろうが、常に開かれるものである。
そういう状況で女性となにがなにしてなんとやら・・・をできるとしたら、町長はすごい男と言っていい。小心者のワシャには不可能だ。
つまり、町長室でのチョメチョメは普通の神経を持っている人間には難しいということが言いたい。
11年前に横浜でも似たような事件があった。当時の横浜市長の中田宏氏が市会議員から結婚の不履行で慰謝料請求をされたのだ。これは週刊誌にも取り上げられ、「次世代のホープ」だった中田市長は一夜にして「ハレンチ市長」に貶められた。この話も、政敵が首長をはめるために造り出した嘘だった。詳しくは、中田宏『政治家の殺し方』(幻冬舎)をお読みくだされ。
この横浜にしても、前述の草津にしても、図式は同じである。そして、そういった政争に関わる議員は少なくない。というかそういうのが好きな議員が多いのかも知れぬ。大は国政、小は市区町村まで、そういった争いを嬉々としてやっている政治屋、自分のラインの上下に媚を売るために夜討ち朝駆け、東奔西走する議員のいかに多いことか。むしろそんなことをやっている間に政策の一つでも吟味したほうが、よほど国、地域のためになる。
そして議員は、自分の身分を守ろうとしてはいけない。その保身が議員活動を制限してしまうのである。ジャーナリストの有本香さんは、国会議員のことではあるが「とにかく次の選挙にどうやって通るか、その身分をどうやって守るしか頭にない人たちが大半。旧民主党勢に限らない、悲しい現実です」と言われている。
これは県会議員でも市区町村議員でも同じことで、議員は次の選挙に合格をするために政治をしてはいけない。時には、支援者の意に沿わないことでも、市民のために賛否を示す必要がある。それが地域のためになるならば、支援者からブーイングを受けたって是々非々で決断をする。それが政治をするものの覚悟であろう。それが票に媚を売るためにぐらついているようではダメなのだ。
次の選挙などどうでもいい。今の施策に直面して、是々非々で議論し、事業化を進めていく。そのことに全力を尽くすべきであり、票を得るための活動(イベントや祭りに顔を出しては有権者にペコペコすること)など、実はどうでもいいのである。そんなことをする暇があるならば、法案のひとつ、条例案のひとつも読み込んだほうがいい。
数年前に何があったかは知らないが、数年も黙っていたことを、真偽はともかくも今さら人前にさらけ出して何をしようとしているのか、さっぱり判らない。しかし、現実としてこういった議員が、草津にも横浜にもいた。喩が悪いので敢て言わないけれど、1人いると・・・それは氷山の一角なのかもしれない。