プレゼンのようなもの

 昨日、プレゼンテーションのようなもの(笑)を1時間やった。時間はぴったり1時間。ストップウオッチを入れていたので、きっちりと計測している。演説のようなもの(笑)を終えた時、60分12秒だった。

 準備にはかなりの時間をかけた。手がけ始めたのは、10月の中旬くらいから。しかし、視察が2つ重なって、地元にいなかったので、仕込みがなかなか進まなかった。それでも、その合間や夜討ち朝駆けで資料収集や調査をして、最終的にファイルはバインダー10冊ほどになった。そこから文章を起こすのだが、それはさして苦痛ではなかった。2000字くらいは毎朝毎日書く訓練をしてきたからね。1時間を話そうと思えば16000字程度である。これが質問と応答となると、ワシャの分は多くて1万字、その程度の文ならば、正味1日あれば書ける。

 でもね、資料を細かく読み込みながらだったので、数日はかかってしまった。そして出来上がって見れば、3万字ほどのボリュームで、ワシャの演説だけで2時間もしゃべらなければいけない。

 う~む、思いが入り過ぎたか・・・。仕方がないので「今上陛下と水の話」や「司馬遼太郎三河」、「北関東の武士の話」や「東日本大震災体験記」などは泣く泣く割愛したのだった。「司馬遼太郎三河」の話は、けっこう自信があったのだけれど。

 ここからは秘密ですよ(笑)。原稿のチェックは退屈な会議中もやっていた。反対側の席から見ると、腕を組んで目を瞑っている役員が多い中、「ワルシャワさんだけが書類を広げたり、メモをしたり、電卓を打ったりと、忙しそうですね」と元部下から冷やかされてしまった。でも、原稿の推敲をしていると、5~6時間はあっという間に過ぎていく。ワシャに退屈な時間などない。

 推敲はできた。プレゼン用のパワポも作ってある。あとはそれを打ち出して手元で示すボードを作成しなければならない。だから昨日は始業のベルの前に出勤をしてカッター、鋏、プラスチックボードを刻んで、両面テープで貼り付けたりして、工作をしていたのだ。

 後から出勤してきた先輩がそれを見て「プレゼンの朝にこんなことをしている委員はあんたしかいない」と呆れられてしまった。でもね、いいのができたんですよ。やはり言葉で聞いただけではわからないことは多い。それを図や写真で示すことによって、聴いている人の理解を進めるのは大切だ。

 一汗かいた後、大会議室に移動して「General interpellation」に臨んだのですが、手元のストップウオッチで12秒オーバー、会議室の電光掲示では「0」でちょうど終了した。他の委員たちが10分程度余らせていたので、ピタリと終了した時、小さなどよめきが起きた。

 いやいや、時間をちょうどに合せることばかり苦心していたんではないですぞ。話す内容にも工夫をして、だからパネルやパワポを駆使して、聴いている人が飽きないようにしました。だから終わった後に、同僚たちから「ワルシャワさんのは1時間があっという間でした」、「次になにが登場するのかが楽しみでした」という評価には安堵したものだった。

 ただ発言中に「ギャグ」を何か所か仕込んだんだけど、けっこう反応が薄かった。これはもう少し改良しなければいけない。

 先輩の委員からは「ワルシャワくんはもうベテランの域に達しているなぁ」と、言われていい気になっていますが、公式の場でのお仕着せの挨拶はめっぽう下手なんですよ。

「本日はお招きいただきましてありがとうございました。薫風かおるこの良き日に〇〇祝賀会が開催されますことを心からお喜び申し上げます」

 こういう心のない定型的な挨拶は苦手で苦手で……というか、するのが苦痛であります。だから……

「ほんりつはおまへきいただきまいて、およろこびもうしあげたてまつりますです。ぶるぶる」

 とか、言っちゃうので、地元では挨拶下手のワルシャワと言われているんでヤンス。最後の「ぶるぶる」は、子供がよくやる息で唇を震わせる行為です。はなからやる気がないんですね。困ったものです。

 

 まぁ取りあえずは大仕事が終わったんでほっとしているのでありました。めでたしめでたし。

 これで1700字くらいですか。