昨日、碧南市で中山恭子さんの講演会があった。知り合いにチケットを購入してもらい、いそいそと聴きに行った。
中山恭子さん、ご存じですよね。この7月まで2期12年参議院議員をやっておられた。「国会便覧」の情報を羅列すると、79歳、日本(自)[前]党代表、元首相補佐官、特命担当相(少子化、男女共同)公文書管理・拉致問題担当相、駐ウズベキスタン大使、東大卒・・・といったところか。
中山さん、ワシャの日記には度々出ていただいている。2013年には維新から立候補して当選したことを喜んでいる。
《こういったモノのいい愛国者を一人でも多く国会議員にしなければならない。同じ税金を使うにしても、人格、見識、度量において岡崎トミ子には、大きく水を空けている。》
故人のことはあまり言いたくないが、モノがあまりに違い過ぎていたなぁ。
中山さん、御年79歳と前述した。しかし、そのチャーミングなことと言ったら、とても可愛い79歳ですね。上品で、奥ゆかしくて、言葉が丁寧で優しい。それでいて毅然として、そこここに教養が零れるのだが、それがちっとも嫌味じゃない。
「パリに留学をしていたんですよ。モンパルナスなんですけど建物の8階の屋根裏部屋だったんです。1階に喫茶店があったんですけど、そこでプルーストの『失われた時を求めて』の話をしてもまったく通じないんです。日本で『源氏物語』を知らない人はいないと思いますが、その街ではプルーストを誰も知らなかったのに驚きました」
同じことを片山さつき議員あたりが言ったら鼻持ちならないのだろうが、中山さんが口にされると「なるほど、日仏の文化の違いというものがあるんだなぁ」と納得させられる。人徳じゃのう(笑)。
その他にもエドワード・シルベスタ・モースとかポール・クローデルの名前が出てきた。辛うじてプルーストとモースの著作は棚に在った。『失われた時を求めて』はちくま文庫の第1巻、文庫なのに1400円もするぶ厚いもので、こんなのが10巻もある巨編で、ワシャは1巻で断念しました(泣)。
モースは、東洋文庫の『日本その日その日』全3巻の1巻だけを持っている。これも文庫本なんだけど、1冊3600円もした。厚さ1センチほどの文庫ですよ。2巻は3800円もする。くどいようだけど、文庫でね。
残念ながら、中山さんが話された「モースのエピソード」は1巻にはなかった。旅先の旅館の亭主とのやり取りをモースが記録したものだが、これがまた日本人のいいところが記してあるんですね。その話を聴いただけでも日本を好きになってしまいました(って元々好きなんだけどね)。
おっと今日は朝から地元で防災訓練があって、ワシャも駆り出されている。今、午前7時を少し回ったところだが、そろそろ出かけなくてはならない。
中山さんの話はまだまだ続く。ことによったら『日本その日その日』の2巻、3巻を買ってくるかもね。でも文庫本2冊で7000円ですぞ。う~む、図書館にするかもしれない。
ではまた。