グレタがぐれた

 まずは前座から。

 昨日の中日新聞に《赤旗発行100万部割れ》という記事があった。

https://www.chunichi.co.jp/s/article/2019092301001975.html

 要するに、今年の8月に「赤旗」が100万部を割り込んで、志位委員長以下幹部が懸念を示している、ということ。それはいいんだけれど、この情報って、「デイリー新潮」が1週間も前に出しているもので、日刊紙の2面に掲載するネタとしては少々古くないか。

 ちなみに「デイリー」の記事はこれね。

https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20190917-00582766-shincho-pol

 この「デイリー」で、ほぼ中日新聞の記事は書ける。なにをさぼっているんだ。

 

 そんなことはどうでもいい。「赤旗」の激減についてである。

赤旗」が最盛期だった1980年、全国の自治体の管理職職員はほぼ全員が「日曜版赤旗」の購読させられていた。なんでそんなことが言えるかというと、ワシャの知人の複数自治体の職員が、毎週毎週、幹部職員の席を回って配達をしていた共産党市議の姿を目撃しているからだ。1ヶ月の購読料が数百円だった。集金に来る共産党市議に、愛想を振りまきながら金を払う部課長の情けないことよ。

 それでもね、ワシャの地元の自治体では2000年代の後半から雰囲気が変わってきた。Tという男が課長補佐に昇格した時に、共産党市議から自宅に電話があったそうな。要は「日曜版の赤旗」を購読してくれということだった。「他の管理職は全員取ってくれている」とも言う。これは暗に、議会答弁との引き換えのようなものであった。「取ってくれたら、質問に手心を加えるからね」ということで、共産党本部で練られた質問は、かなり執拗なもので、どの幹部もねちっこい共産党の質疑を嫌った。

 でもね、そのTくん、思想信条が違うということで、断固、購読を断ったのである。それがその自治体での「赤旗」不買の先鞭となった。

その後、共産党市議が毎週「日曜版赤旗」を配達に来るのだが、窓際の管理職席で、唯一、Tくんの席にだけ、新聞は置かれなかった。隣の課長は卑屈な顔で「まぁいろいろ情報もあるからなぁ」と一人ごちでいたが、そんなおいしい情報が「日曜版」あるかえ。情報を得るならむしろ日刊のほうだろう。悔しかったら日刊を取ってみやあがれ。

 まぁそんなことがありつつ、一人の抵抗が成功すれば、後進は続く。今では、かなりの部課長が不買に転じた。これが全国的な傾向だとしたら、そりゃ100万単位で購読者は減る。残念だったね。

 

 ここからが今日のメイン。

 今朝の朝日新聞1面。白人少女のゆがんだ横顔があった。見出しは《温室ガス対策 鈍い主要国》。

https://www.asahi.com/articles/DA3S14192126.html

この顔をゆがめて何かを主張している少女は、スウェーデン人の環境活動家グレタ・トゥンベリさん(16)である。

 実は、昨夜の「報道ステーション」にも、このニュースが流れていて、のっけのグレタさんの歪んだ顔が出てきたので、ギョッとしたのだった。どうしてここまで醜い表情ができるのだろう。苦悶する顔というより憎悪が前面に出てしまっている顔、「報道ステーション」の前に「夏目友人帳」を見ていたので「妖(あやかし)か!」と思ってしまいましたぞ。

「若者たちはあなたたちの裏切りに気づき始めている。私たちを見捨てる道を選ぶなら、絶対に許さない」

 ニューヨークで開催されている国連の「気候行動サミット」の会場で、各国政府代表を睨み、激昂しながらこう言ったのである。

 はっきり言おう。彼女は環境原理主義者である。16歳で、どういった経緯をたどったのか分からないが、おそらくは原理主義の活動家に取り込まれたのだろう。それが、こんなに醜い表情で、敵愾心まる出しにして、相手を責める言動を履き続ける主義者になってしまうとは・・・。

 まだ16歳である。環境についての勉強をする時間はたっぷりとある。原理主義に染まる暇があったら、むしろしっかりと環境問題を勉強したほうがいい。例えば「温室ガス」の問題だって、まだ明確に結論は出ていないのである。だったら、あなたは科学者になって、そこを研究すればいい。そして将来の地球人のために尽力すればいいのではないか。

 少なくとも、怖い顔で根拠の定まらぬことに関して全世界の若者を煽っても、大国は動かないと思うよ。僅かでも環境問題について知っているワシャは、演説を好意的には受け止められなかった。

 繰り返すが、あなたは16歳の本分に立ち返り勉強をすべきだと思う。そして環境問題について、しっかりとした科学的知見で関わっていただきたい。