今週発売の「週刊ポスト」が話題になっている。ワシャは基本的に「週刊ポスト」を隔週で買う。評論家の呉智英さんの連載が隔週だからである。先週号は買った。呉さんが載っていたからね。8月27日に、呉さんのコラムを引いて「徹底的にトリエンナーレ」と題して日記を書いた。これね。
https://warusyawa.hateblo.jp/entry/2019/08/27/084411
普通なら今週号は呉さんが載っていないから買わないんだけどね。サヨクどもがビュービューと今週号に逆風を吹かせていて、メチャメチャ話題に上っているので、思わず買ってしまったじゃないか。
サヨクどもが問題にしたのは「韓国なんて要らない」と題された記事である。
まずは、ヨシフ・スターリンを尊敬してやまない有田ヨシフ氏である。
《有田芳生氏 韓国特集が炎上し謝罪の週刊ポストに絶縁宣言「おつきあいを終了」》
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190903-00000084-dal-ent
これを機会に「週刊ポスト」には書かないんだとさ。そもそも最近、有田氏の文章があってって読まないから、なくなってもいいと思うよ。
《倉田真由美さん、週刊ポストに「猛省してほしい」。特集記事「韓国なんて要らない」を批判》
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190903-00010001-huffpost-soci
漫画家の倉田氏も「猛省しろ」とテレビの情報番組で言い出した。内田樹氏や、柳美里氏も同様に「週刊ポスト」の批判を始めている。
これだけ騒ぎになっていると、これは読まなくっちゃいけないと思ったんですね。で、買わない号を買って読みましたぞ。
ううむ、記事としては10ページもので、特集ですわな。
《「嫌韓」よりも「減韓」、「断韓」を考える》
《厄介な隣人にサヨウナラ》
《韓国なんて要らない》
《日韓両国のメリット・デメリットを徹底調査》
と、これが大見出しになっていて、これだけで2ページを使っている。この大見出しの右下に、こうある。
《隣国だから、友として親しく付き合わなければならない――そんな“固定観念”を一度、考え直すべき時期なのかもしれない。(中略)いくら日本側が法と論理、正当な手続きを通じて関係を構築しようとしても、それが通じないのである。》
極めて真摯な言い方で、誌上での韓国研究をする意味をまず述べている。けっして有無を言わさず、昭和天皇の写真を焼いて踏みつけたり、特攻隊員や国旗を貶めたりするような、下品ヘイトとは違う真面目な論考の序と言っていい。しっかりと内容を読んだけれども、このところの情報番組でやっている「嫌韓」よりも真面目な立て付けになっている。
「なんでこの程度で炎上するのか?」と考えたが、要するに、このところ韓国論争では分の悪かった親韓の連中が、断韓派の記事の揚げ足をとって騒いでいるだけなのだ。
月刊誌「WiLL」がツイッターでこう言っている。
《日韓問題を悪化させるのは青木理氏のような頓珍漢。いまほど日本人が韓国に興味を持っている時代はない。だからメディアは報道するのだ。ヘイト云々は売名狙いの頓珍漢の屁理屈。》
頓珍漢な青木氏も「週刊ポスト」にいちゃもんをつけている人だ。ちなみに頓珍漢というのは青木氏ばかりではなく、有田氏、内田氏、柳氏、倉田氏もそうですな。
従来はこの頓珍漢どもに押し切られていたが、最近はネットやツイッターで反論ができるようになってきた。そしてサヨクが跋扈するマスコミの中で「週刊ポスト」が声を上げたわけだ。
政治をロマンチストからリアリストに奪還する、ここが天王山だと感じている。