人間力

 山里亮太さんと蒼井優さんの結婚記者会見の話は、もうリンクを貼るまでもなく皆さんもご存じですよね。

 ワシャも、二人の記者会見を見ていて、微笑ましく、こっちまで幸福な気分にしてもらった。山里さん、けっし美男子ではない。目も小さいし、鼻の形も悪い。えらが張っている割にあごが細く、顔全体の均整もいま一歩、ヘアスタイルもなんだか変だ。そんな容姿は、山里さんが「売り」にしているのだから仕方がない。でも、蒼井さんのような美女をゲットするのである。彼は「ブサメンの星」と言っていい。

 昼のバラエティの「バイキング」で、出演者の誰かが「山ちゃんは人間力がある」と言っていた。これは鋭い指摘だと思った。山里さんの人柄、人となりは存じ上げないけれど、知人や友人が「人間力がある」と評価しているならば、山里さんは、年齢を重ねるにつれ、女性にモテるようになってくる。

 おそらくは、蒼井さん、男性を見る目があった。山里さんの「人間力」にピ~ンときたに違いない。

 顔だけで言えば、渥美清さんなんかはブサメンの典型であろう。しかし、渥美さんが滑稽に演じた寅次郎ですら、年季を重ねるに連れ、いい男になっていくんだわさ。ジュリー、布施明津川雅彦渡瀬恒彦など二枚目中の二枚目と渡り合って遜色がない。これが「人間力」である。

 ワシャの知っている人間にも、大して色男でもないんだけれど、女性に「妙な人気」のあるヤツがいる。清潔は清潔だな。お洒落でもある。それに話題が豊富で、座談も面白い。そして気配りが上手で、女性に嫌な思いをさせないのじゃ。ただ、厚かましいブスには厳しいところを見せる時がたまにある。でもね、よほどのことがない限り女性には優しい。

 そりゃぁ福山雅晴のような顔立ちであればいいに決まっている。でもね、男の顔って年齢とともに熟成するものである。ただし腐るものでもある。若い頃にとびきりのイケメン俳優が、年をくって貧相な顔になる例は枚挙に暇がない。反対に、若い頃、ブサメンだったけれど、年輪を重ねて渋いオジサンになる例も多い。

 こればっかりは本人の意識の問題で、「つねに素敵であろう」という心構えを忘れないことが肝要だ。それは見てくれだけの話ではなく、内面からにじむ知性のようなオーラが、またさらに男を磨いていくのである。

 山里さんは、これからもいい年齢の重ね方をしていくのだろう。そして、還暦を迎えるころには、ナイスなミドルになっているだろうなぁ。

 山里さんの対極にいるのが、丸山穂高衆議院議員だね。この人、見ていてごらんなさいよ。還暦を迎えるころには変な顔になっているから。いやいやそこまで待たなくてもいいだろう。10年先が楽しみだ(笑)。

 

 そうそう、今からでも格好いい男を目指したいなら、谷沢永一人間力』(潮出版社)をお薦めしたい。プロローグの9ページほどだけでも、メチャメチャ参考になりますぞ。