フェルメール

フェルメール

「文藝春秋」の新年号の「名画が語る西洋史」でフェルメールの『真珠の首飾りの女』が取り上げられている。これね。
https://i1.wp.com/dendo.net/wp/wp-content/uploads/2015/05/01911.jpg
「怖い絵」の著者である中野京子さんはこの作品をこう評する。
《『真珠の首飾りの女』は円熟期の傑作だ。窓の横に掛けた小さな鏡に姿を映し、若い女性が真珠の首飾りを付けようとしている。(中略)手前のテーブルには白粉用の刷毛があり、化粧も終わったとわかる。》
《彼女のガウン、カーテン、窓から射し込む光、それらが黄色の絶妙なグラデーションを綾なす。》
 黄金の空間、至福の満ちた空間がそこに拡がっている。

 この黄金の女性が表紙になっている本がある。朽木ゆり子『フェルメール全点踏破の旅』(集英社新書)である。この新書では全作品が取り上げられている。その筆頭が『真珠の首飾りの女』となっている。代表作なんだな、この作品は。

 ちょっと見に行ってくるか。