読み辛さ

 ワシャはいろいろな本を読んでいる。それは右も左もということで、例えば佐高信(笑)とか、香山リカ(泣)とか、山口二郎(怒)とかね。何冊かは持っているけれど、この手の著者本は図書館で借りることにしている。だって、そもそも蔵書として置いておく価値がないし、一度読むと、まあ再読する必要もないからね。でも、佐高信土井たか子の共著『護憲派の一分』(角川oneテーマ21)なんかはトンデモ本として取ってありますがね。
 そうそう、近著として『土井たか子 逆風を生きたマドンナ』(岩波書店)が出るらしいが、新刊案内には「信念の政治家から、今学ぶべきこととは」と書いてあったけれど、彼女の持っていた「信念」って北朝鮮に行って「首領様マンセー」って叫ぶ信念なんだよね。土井事務所のスタッフは、相談に訪れた拉致被害者の家族の情報を朝鮮総連だか北朝鮮に流していたというから、土井代議士の「信念」というのもお里が知れている。

 なるべく心がけて左右の本を読んでいるのだけれど、左巻きの人の文章って、創造、空想、妄想、捏造、嘘、デマ、法螺、思い込みが多すぎで、具体性がない。「おまえの思いだけで書いているんじゃない!」って突っ込みを入れたりしていると、文章のあちこちで痞(つか)えてしまうんですね。痞えすぎて、たまにもどしそうになるのである。だからとても読み辛い。

 例えば香山リカ医師の本よりも内館牧子さんの本が読みやすい。佐高信氏よりも呉智英さんのほうが100倍納得ができる。

 最近に読んだ本の中では内館さんの『大相撲の不思議』(潮新書)がおもしろかった。大相撲の土俵に女性をあげるあげないで、議論が白熱したことがあったでしょ。このことについて、内館さんは女性の立場から《伝統文化や民俗行事、習俗等に関しては、男女共同参画にする必要なまったくないと考えている。とかく「男女差別だ」と言われるが、それは「差別」ではなく、一方の性だけが担い伝えてきた「文化」だと考える。それを現代の考え方に合わせて変える必要はない。》と断言されている。とても説得力のある意見だと思う。

 山口二郎氏は《百田のほら話を読んで日本に生まれたことを感謝できる人は、よほど幸せなのだろう。》とツィートしている。ツイッターとは言え、人の著作に対して「ほら話」とか言ってしまうのは、どうなんでしょう。
 この一点をとっても山口氏の主張に疑問を持たざるを得ない。