《北海道地震の死者42人に》
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180909-00000073-jij-pol
日を追うにつれて、犠牲者の数が増えている。当初は「6強」という発表だったので、「能登半島沖地震クラスの被害」を想像していた。ところが、途中から「震度7」に訂正されて、「まだまだ被害は拡大する」と、これについてはほぼ確信のようなものを抱いていた。もちろん被害は拡大して欲しくない。しかし、「震度7」はそれほど恐ろしい揺れなのである。
ワシャは、この日記でもずっと書いてきたが、政府の発表している「全国地震動予測地図」がかなり被害を拡大していると考えている。
このマヌケな地図をご覧いただきたい。とくに2枚目の8ページの地図が笑える。
https://www.jishin.go.jp/main/chousa/18_yosokuchizu/yosokuchizu2018_chizu_2.pdf#search=%27%E5%85%A8%E5%9B%BD%E5%9C%B0%E9%9C%87%E5%8B%95%E4%BA%88%E6%B8%AC%E5%9C%B0%E5%9B%B32018%E5%B9%B4%E7%89%88%27
日本列島の大半がどどめ色に塗られている。これは、今後30年以内に「震度5弱」以上の地震に襲われる可能性が26%〜100%の地域を示している。この地図の製作に関わった地震学者、役人たちは国民をバカにしているのだろうか。絶対にバカにしているね。
いいかい、日本列島は4つのプレートがせめぎ合う場所の真上にあるんだ。地球上でもっとも地震の多い部分、地震の巣の上にあり、だからこそこの弓なりの細い列島が形成されている。地震なんて、この列島ではいつどこで起きてもおかしくないのである。それをもっともらしくさ、色塗りをして「ここは26%以上で、ここは26%以下でございます」と示す必要がどこにあるか。日本列島は全域が危険なんじゃ!
下に3ページほど送って欲しい。11ページの地図である。今後30年以内に「震度6強」に襲われる可能性のある場所を示している。関東から東海、三重の沿岸部あたりがどどめ色だ。そいつは、大昔は「明日来てもおかしくない東海地震」というのがあって、これは東京大学の地震学者のまっかな嘘、いやいやどどめ色の嘘だったわけで、これで何兆円という金が地震学者やその関連に、まさにどぶに捨てるように使われた。その名残のどどめ色だ。今では「南海トラフで発生する地震」とか言っているようだが、それも「東海地震」と併せて「東南海地震」「南海地震」とか言われていたのだ。けれど、いつまで経ってもこないので、旧名では、予算要求しずらくなったから名前を変えて、いけしゃあしゃあと財源を確保してやんの。
そんな学者や官僚の狡猾噺はどうでもいい。それよりも「6強地震」の地図である。北海道を見てほしい。今回の震度7が起きたあたりは、黄色もしくは薄いオレンジ色になっている。確率論にしても(そもそも確率なんてものははじき出せないのだが)3%以下の場所だ。
これを普通の人が見れば、とどめ色に比べれば「うちの地域は安全だ」と思うよね。それがどれほどの油断を生み、被害をもたらしているか、そっちを検証するべきではないのか。
測量学の先生で村井俊治という人がいるが、その人が今年の3月に「週刊ポスト」にAIがはじき出した警戒MAPを掲載している。この人は地震学の世界では異端とみなされてきた人なのだが、その地図の中に今回の震源がピタリと予測されていた。異端の方が当たっているじゃん。
なにしろ、政府の中央防災会議は「現時点では確度の高い科学的手法はない」と地震予測については匙を投げている。つまり政府の発表するものは眉唾で見たほうがいいということに他ならない。
自分の身は自分で守ろう。