参議院

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参院6増法案、参院通過 自民は採決強行 野党反発》
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180711-00000118-asahi-pol
 ワシャは現在の参議院に疑問を呈するものである。帝国議会では皇族・華族・勅任議員(学識経験者)からなる「貴族院」という機関だった。それが戦後、GHQに廃止され、衆議院と同様に投票によって選ばれることになった。
 参議院も当初は貴族院の名残があって、党派に依らず、持論を展開する議員が多くいた。ところが近年は、第二衆議院と化して、その存在意義は希薄になってきたと思っている。
 貴族院については、少なくとも「ノブレスオブリージュ」(高い地位にある者は、道徳的・精神的義務を果たす)が効いていた。特権階級の牙城という側面もあったが、その見識や国体を守ろうという使命感は、現在の参議院議員の比ではない。なんといっても天皇を守る藩屏たちなのだから、その国家意識は半端なものでなかった。
 ところが今の参議院ときたら、大半が地元色・党派色の強い人物だったり、業界団体の推す比例選出議員だったりする。これでは国家観など持ちようがないわさ。いいんですよ、そういった国会議員がいても。でもね、それは衆議院という機関が担うべきものであって、同じものが二つあっても仕方がないでしょ。今回の「参議院6増」は自民党の内部の事情を慮った愚かな案だと思う。
 豪雨の最中、安倍首相は、片山さつきらと宴会をやっていた。それはそれでいい。万策を講じて、時には息を抜く必要もあるだろう。しかし、その大騒ぎの瞬間を写真に撮ってSNSにアップするバカがいることは問題だ。そんなことこっそりとやっていればいい。そういったリスク管理もできないことに自民党の持っている根深い病根があると思う。
 なにも考えずに定数を増やしてしまう、なにも考えずに恥ずかしい写真を公開してしまう、これが政権の緩みでなくてなんなんだろう。安倍政権の外交姿勢を評価しているがゆえに、こういったつまらない自民臭がことさらに際立つのである。
 北朝鮮が核配備をして、支那中国は尖閣に侵入を始めた。西日本の豪雨は復興の目途すら立っていない。「ボーっと生きてんじゃないよ!」とチコちゃんに言われるど!