ニャンコ先生が呼んだ

 昨日、大垣駅前で毎月第1日曜日に開催されている「元気ハツラツ市」を覗いてきた。駅前大通り600mをホコ天にして、そこに4列にわたって出店が並ぶ。商店街振興組合が主催なのだが、このクラスの自治体にしてはなかなかの規模である。
http://hatsuratsu-ogaki.com/wp2/wp-content/themes/hatsuratsu_theme/dm/201711hatsuratsuomote.pdf
 イベントも盛り沢山だ。大通りには様々な屋台が、それこそタコヤキから鰻まで軒を並べていた。物販もピアスから畳まであって、それぞれがアイディアを凝らして客を集めている。畳屋の「畳のパズル」はおもしろかったですぞ。路上にも店の前の歩道にも椅子やテーブルがあって、客は好きな食べ物、飲み物を買って路上宴会を始めている。これなら大垣城や周辺商店街も含めて一日遊べる。あとは駅前に図書館でもあれば言うことはないんだけれど(笑)。
 ううむ、休日なのに仕事をしてしまったわい。

 大垣駅の2階にゲームコーナーがある。午前中に駅について、そこを何気なく通りかかったら、「夏目友人帳」のニャンコ先生のピンバッチを釣り上げるゲームがあった。これは見過ごしにはできません。ということで、ついついやってしまった。結局、何百円を突っ込んだけれど、そんなに簡単にゲットできるものではなくまんまと金は巻き上げられた。
 それからイベント会場に行ったのだが、その負けがけっこう悔しくて、ハツラツ市のどこかでピンバッチを買ってやろうと、出店を物色しながら歩いたのだった。
 しかし、タイミングというものもあるのだろう。この日はなかなかピンバッチを売っている店がない。ピアス、根付け、マグネット、人形、ぬいぐるみのようなものはふんだんにあるのだが……。

ワルシャワ
 と、誰かがワシャを呼んだ。
 え?この会場に知り合いはいないはずなのだが……。キョロキョロと見回していると、小物を売る店の前に段ボールの箱が置いてあるのが目に入った。箱はいくつか並んでいて、ワシャの目にとまった箱には「1個100円」と書いてある。その箱にだっと駆け寄って、たかっている子供たちを押しのけ押しのけられながら小さな人形やフィギアが詰め込まれた段ボールをかき混ぜた。引っ掻き回していると、おおお、オレンジとグレーのニャンコ先生の小さな人形がそこにあったのだ。これが呼んだのである。600mに延々と並んだ出店で、ニャンコ先生はこれが唯一だろう。やったー!少し汚れていたがニャンコ先生はワシャの顔を見てニンマリと笑った。

 これは偶然ではない。