北東アジア問題

 高校3年の頃の思い出である。
 隣町にガラの悪い私立X学園があった。ワシャら凸凹高校にも隣町から通ってくるガキもいる。そいつらは私立高校に同級生がいたりして、けっこうハバを利かせていた。ワシャら凸凹高校番長連合(笑)は独立独歩を基本原則としていたので、X学園との交流をあえて求めなかったし、X学園をバックにしている下級生を仲間にもしなかったが、吊し上げるようなこともしなかった。
 ある日のこと、番長連合(笑)の突撃隊長のコロン(あだ名)がたかりの現場に遭遇した。2年生の不良がまじめな生徒を脅していたのだ。そこで「なにやっとんじゃおまえ!」と愛の指導をした。そうしたら不良はX学園のワル仲間に助けを求めた。
 数日後、すっげえ悪そうなヤツが凸凹高校に現れた。校章は悪名高きX学園、要件は「コロンを出せ。ワビを入れろ」だった。
 ちょうど番長連合(笑)の幹部で在校していたのはワルシャワ君だけだった。頼りになりそうなのは、停学をくらっていたり、キャロルのコンサートに上京したり、午後から早退して彼女と名古屋に行ったりとか、み〜んな居なかった。真面目に学校に来ているのは、ワルシャワ君ばかりなりけり〜。そんなわけで、ワシャが前面に立ってX学園のミサイル攻撃から凸凹高校を守ることになった。
 基本的に凸凹高校の戦力は低い。強いヤツは数人いるけれど、けっこうゴーイングマイウエイで頼りにならない。実際にこの日もいなかった。必然的にその下のグループは組織的に固まるしかない。組織力で他校に対抗する、これが凸凹高校の防衛構想だった。
 この時も学校周辺の喫茶店やパチンコ屋にいた連中に招集をかけた。それぞれが弱いことをみんな知っている。イワシの群れは集団になることで身の危険を回避する。一致団結をするのは当然だった。
 2年のアホとX高校のミサイルと校門のところで対峙した。ううむ、凶悪そうなテポドン面だ。眉毛はないしそり込みは深ぞり。ワシャのように端正で上品な顔立ち(笑)ではなかなか対抗できるものではない。しかし、イワシも群れればでかい、ワシャの後ろには20人くらいの仲間が詰めかけている。あわてて駆けつけたのだろう。コーヒーカップを持ったままだったり、パチンコ玉のドル箱を持ったままのやつもいる。そんなもの持ってくるなよ。
 迎撃ミサイルは一発だけ発射した。それで終わりである。その後、X学園からの報復はない。2年生の不良もおとなしくしている。

 なにを言いたいかというと、高校生のいさかいでも国家間の外交でも同じなのだ。防衛するならきっちりと防衛する。それをやっておかないとなめられる。なめられたら国際社会であろうと高校生の世界であろうと小さくなって生きるしかない。それだけのことである。

 未明のニュース。
https://headlines.yahoo.co.jp/videonews/nnn?a=20170904-00000092-nnn-pol
 山尾志桜里(ガソリーヌ)氏の民進党幹事長を撤回するそうだ。前原代表、その選択は正しい。党内きっての論客と言ったって、嘘をつくしガソリン代はくすねるし、大島敦氏のほうがいくぶんかはましだ。