腹筋

 昨日「人間ドック」に行ってきた。よる年波と怠惰な生活をしているので、もうそこいらじゅうがガタピシなのじゃ。だから効果は薄いと思いつつも、年に1度、大きな病院に出かけている。まぁ初詣に似ているか。

 ワシャは某病院で「人間ドック」を受けている。何年か前に改築されICT化が進んで、待ち時間が少なくなってとてもスムーズに検査が進む。利用者には好評だ。しかし、ワシャ的にはちょいと不満がある。持ち込んだ文庫を読む暇がないのじゃ。検査から次の検査への流れがスムーズ過ぎて、澱んでいる間がないのだ。もちろん待たされる時間が少なくなったことに文句を言いたいわけではない。いいことなんですよ(泣)。
 ワシャみたいに変なヤツもいるから、病院はあちこちに雑誌を置いてくれている。ありがとう。だからワシャはその雑誌を取って読もうと思うのだが、雑誌の寸評を読む時間すらない。番号を呼ばれるので雑誌を待ち合いのソファーに置いておくと、出てきたときにはもう元の雑誌ラックに戻されている。すごい。環境管理が徹底している。いいことなんですよ(泣)。

 身長・体重に続いて腹回りの測定をした。体重に変化はなかったのだけれど、腹囲が少し伸びた。このところ腹筋をやっていたので筋肉がついたのかなぁ。いやいや、見た感じはだぶついている。単に腹だけ太ったのかも。

 腹部エコーの検査である。ここ3年くらい男の人が担当だった。
「息を吸ってください」
「はいてください。はい、止めてください」
「楽にしてください」
 と、太い声で言われて、それに素直に従っているワシャである。ところが今回は、若い女の人だった。
「息を吸ってくださ〜い」
「はいてくださ〜い。はい、止めてくださ〜い」
「楽にしてくださ〜い」
 女の人は語尾が少し伸ばしながら指示をする。それはいいのだけれど、どうも、ワシャは女の人だとメチャメチャ緊張するのだった。検査は無事終わったが、もう少し真剣に腹筋をつけておけばよかったと後悔している。

 肺活量の検査である。いつもこのコーナーは女の人が担当だった。でも、今日は男の人だった。検査結果は、去年と比べて肺活量が落ちていた。男の人だったので、気合いが入らなかったのかなぁ。それとも腹筋の鍛え方が足りなかったか。