昨日、仕事帰りに駅前のいつもの本屋に立ち寄る。注文していた本もあったし、『昭和天皇実録』の8巻9巻も並んでいたので、雑誌などを含めて6キロほどを購入。流星号の前カゴは5キロ用のものなので、カバンは背負って、家までたどり着いた。
一昨日の夜のことである。漫然とテレビを見ながら呑んでいた。そうしたらね、Eテレで「浦沢直樹の漫勉」
http://www.nhk.or.jp/manben/takahashi/
をやっていた。この番組自体を初めて見た。今回は高橋ツトムさんが取り上げられていて、『残響』という作品を仕上げる過程が流されている。
それにしても凄いな!一コマを描き上げるのに、一人物のフォームを30回以上書き直している。漫画家の本気の執筆など見たこともなかったので、その執拗なこだわりには驚かされた。他の漫画家ではここまで修正を重ねるだろうか。そのパワーに思わず酔いが醒めてしまった。
そのことは、同業の先輩である小林よしのりさんも昨日のブログでこう言っている。
《漫勉という番組で、高橋ツトムという漫画家の画力に圧倒された。》
ワシャは、高橋さんの作品は読んだことがない。だからさっそく「e−hon」で『残響』を注文しておいたのじゃ。
小林さんはこういうことも言う。
《わしは石森章太郎の「マンガ家入門」で育った世代だから、過去の作法を崩せなかったが、もっと根本から考え直しても良いようだ。》
素人のワシャから見ていても、高橋さんの画法は今までの漫画家にはない技法のように思える。手元に高橋さんの作品を持っていないので、何とも言えないがそう思われる。はやく『残響』が読みたいなぁ。