NHK大河の「真田丸」が関ヶ原前夜に差し掛かった。う〜ん、石田三成をみていると切ないねェ。
秀吉という大権力者がいた。その中で三成は官僚として伸長していく。加藤清正、福島正則などは軍事司令官のほうを担当している。三成とか大谷吉継などは、軍事組織の中の軍官僚、参謀本部の地位にあると言っていい。だから、清正、正則らに比較すると石高が少ない。しかし領国は京、大坂に近いところがあてがわれるということである。
三成、吉継ら参謀本部が頼りにしている秀吉が死ぬ。次に権力を握るのが、小牧長久手で秀吉に勝っている関東の覇者徳川家康である。徳川家は代々の参謀本部を持っている。それもこてこての三河武士団で、その閉鎖性は島津家に類例を見るくらいだろうか。そんな組織を従えている権力者が、秀吉の手あかのついた豊臣参謀など、はなから必要としていない。三成の没落は秀吉が死んだときから始まっているのだが、それはそれ、当事者には歴史の流れが客観的に見られないものなんですね。
海千山千の家康に対して、実務派の三成は必死に足掻く。だが相手が悪い。海千山千の上に、食えないことでは天下一品で、それも歴戦の三河武士団が相手である。端から勝負にならない。残念ながら三成は秀吉の死の時点で失脚していた。
こっちは失脚したのかと思いきや、また復活だ(笑)。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160901-00000096-asahi-pol
落選した吉田忠智氏を、それでも党首に担がざるをえない社民党って存在価値があるのだろうか。それも当選は1回しかしていない。自民党なら雑巾がけに忙しい時期だ。
社民党は現在4人の議員を擁している。けっこう金を溜め込んでいると噂のある福島瑞穂たんが参議院比例で当選4回、又市征治氏が当選3回、吉川元氏が衆議院九州比例で当選2回、沖縄選挙区で照屋寛徳氏が当選5回、これが社民党のすべてである。
これだけしかいない。瑞穂たんは党首なんて面倒くさいことはやりたくないし、又市氏は実質党運営をする幹事長だ。吉川氏は次期衆院選にむけて忙しく、照屋国対委員長は体力に自信がないんだとさ。じゃぁ議員も辞めればという話なんだが、議員はやれるらしい(笑)。
こんな台所事情というか社民党議員それぞれのわがままで、落選した吉田氏の復活と相成った。議員は落選するとただの人になってしまう。ただの人が各党の党首と丁々発止とやりあえるわけがなかろう。
過去に飛鳥田横浜市長が委員長に就任したことがあるから……と社民党は言うけれど、大横浜の市長は政治家であり、当時、野党第一党だった社会党は総議員数200に迫ろうという勢いだった。それと4人の会派のただの人ではずいぶんと違うのではないか。これでは吉田さんがかわいそうというものだ。瑞穂たんが逃げずに党首をやればいいのに。人のいい吉田氏を言いくるめてしまったんだね。