読書会→居酒屋

 夕べ読書会。課題図書は赤坂真理の『東京プリズン』(河出書房新社)である。議論は、小説についての評価を早々に切り上げて「東京裁判」に移っていく。ワシャが先に持論を展開すると、他のメンバーの思考の邪魔になるので、意見を言うのは最後にするつもりだった。でも、やっぱりこらえきれずに口を挟んでしまったわい(笑)。
 読書会をK駅前の会議室で時間ほど楽しみ、それから場所を居酒屋に移動して第2ラウンドに突入。読書会には仕事で参加できなかったメンバーが居酒屋でメモを出して滔々と語り始めたんだけど、もうお酒も出ていたので他のメンバーは話半分くらいしか聞いていない。それでも「東京裁判」の話になると、盛り上がるんですな。
 昭和21年から昭和23年にかけて行われた「極東国際軍事裁判」から66年の歳月が流れている。にも関わらず居酒屋の片隅で、その是非についての議論(ちょっと酔っていますが)が白熱した。それだけでも『東京プリズン』を読んだ甲斐があったというものであろう。

 居酒屋はテーブルごとにモニターがあって、そこにメニューが写真で示される。画面の左下に「次頁」というアイコンがあって、それをタッチするとページが送られて新たなメニューを見ることができるという仕組みだ。
 紙に書かれた「本日のおすすめ」メニューもあって、そこに「ブリかま煮」があった。「これがいいなぁ」ということになったが、オジサンたちにはモニターでそれが検索できない。若い女性の店員さんが通りかかったので「モニターメニューのどこにあるのか?」と聞くとすらすらと教えてくれた。ありがとう。
 ただ、画面左下の「次頁」のことを「じこう」「じこう」と言うので少し戸惑ってしまった。「次項」と混同しているんだね。でも、親切な店員さんだったので恥をかかせちゃいけないと思い、何も言わないでおいた。訂正してあげたほうが良かったかなぁ。
 まぁ「頁」には「人の頭、こうべ」という意味もあるので「じこうべ」と言っていたのかもしれないからね。