昨日は一日中雨が降っていた。この時期の雨はうっとうしいけれど、それでも紅葉が雨滴に洗われて鮮やかさが増すのはうれしい。ワシャの通勤路沿いにある桜も見事に紅かったし、桜が名所の公園も燃えるような紅葉を見せていた。紅葉、黄葉とも時期によって色合いは違うものだが、雨でも大きく変化するんだね。今年の地元の紅葉をバカにしていたけれど「バカにするんじゃないわよ」と叱られてしまった(笑)。
週末に読書会がある。課題図書は赤坂真理『東京プリズン』(河出書房新社)。しかしこれが読みにくい(泣)。東京裁判とか天皇の戦争責任とかを主題に置いているのだが、「精霊」とか「幻視」などが出てくるし、主人公と母の関係を描いたところも読み取りづらく混乱してしまう。村上春樹に影響を受けている文体も引っかかった。
昨夜、『東京プリズン』ですったもんだしている間に、百田尚樹の『夢を売る男』(太田出版)は、風呂で読みはじめて、寝る前には読み終えていた。『海賊と呼ばれた男』(講談社)もそうだった。断然、百田尚樹のほうが読みやすくおもしろい。小説はこうでなくっちゃ。