愚民文明の暴走

 ワシャは名古屋の河村市長や愛知県の大村知事に違和感を覚えいた。そのあたりのもやもやを一気に解決してくれる本が出た。
 名古屋在住のインテリゲンチャ呉智英さんと若き哲学者である適菜収さんとの対談本『愚民文明の暴走』(講談社
http://www.amazon.co.jp/%E6%84%9A%E6%B0%91%E6%96%87%E6%98%8E%E3%81%AE%E6%9A%B4%E8%B5%B0-%E5%91%89-%E6%99%BA%E8%8B%B1/dp/4062188988
という強面の本だ。
 もちろんワシャの町の図書館にも収蔵されてる。ネットで検索してみると、すでに何人かの予約が入っている。ふうむ、なかなかの人気と見た。これだと借りるのに2〜3週間は待たなければなるまい。
 でも、いいもんね。もう、ワシャの机の横には『愚民文明の暴走』が置いてあるのじゃ。とっくに入手し読んでしまった。
その中で適菜さんは「小沢一郎小泉純一郎が典型的なポピュリストであった」と言う。また、「ファシズムやナチズムもポピュリズムの一形態」と言い切る。
 呉さんは「普通選挙を止めて、選挙権を免許制にしたほうがいい」と発言する。「一人のソクラテスより二人の泥棒の意見を採用するのが多数決」と、これは適菜さん。
 我々も多少、サヨクの皆さんは金科玉条のように奉っている「民主主義」が、そろそろ怪しくなってきたんじゃないの〜、というのがこの本で示されている。
 あとがきで呉さんは言われる。
「意見なんて、ちがうことがあるに決まっている。その上で議論が成り立ち、見識を共有できることが肝心なのである。それが知性であり、教養だと思う。」
 ワンフレーズで付和雷同し雪崩を起こして同じ方向へ走っていく。そこには丁寧な議論なんで成立しない。それこそが「愚民文明」なのだろう。