デジタルコンテンツ

 最近、デジタルコンテンツということに興味が向いている。デジタルコンテンツとはなんぞや。ITCに詳しい方には「何をいまさら……」なんでしょうが、ワシャは「何もいまから……」なのでご容赦を。
 デジタルコンテンツ、簡単に言えば、デジタルデータで表現された文章、音楽、画像、データベース、またはそれらを組み合わせた情報の集合体のこと。『図書館と電子書籍』(教育出版センター)では、「電子書籍に代表されるデジタルコンテンツ」と言っている。世は、電子的な読み込み(デジタル化)をしたコンテンツの時代となっている。そのあたりのことは、すでに3年前、日垣隆さんが『電子書籍を日本一売ってみたけれど、やっぱり紙の本が好き。』(講談社)の中で触れておられる。
 ただ、日垣さんは「当分は紙の本と電子書籍は並存する」と前提しこう言われる。
《書店に日常的によく立ち寄るのは200万人。「きちんと」本を選べる人が20万人。パイはそれだけしかないのです。しかも本のヘビーユーザーたちが好む本は、おおむね頁数が多い。文学書、歴史書、専門書、学術書、古典……すべて電子より紙の方が読みやすい。》
《指を使うことは大脳の発達にもいいので、絵本に関しては電子書籍より紙の本がいい。》
《現時点で電子書籍の需要は「ここでしか読めない短いもの」にあるのですから(そして人々の「習慣」というのは思っている以上に強固なものですから)、一気に「読書の電子化」が訪れることはないでしょう。》
 しかし、ゆっくりと「電子化」が進んでいくことも必然だと言われる。そのあたりも念頭において、今後のデジタルコンテンツを考えなければいけないなぁ。