癒される東京(つづき)

 新幹線の隣人については昨日書いた。上品な女性と隣り合わせるというようなことめったにあるものではない。
http://d.hatena.ne.jp/warusyawa/20140114
 上記の1月14日の日記に書いたけれど、20代後半の女性などと隣席になるのは奇跡と言っていい(ちょっとおおげさか)。

 秘密セミナーが終わり、有志で新宿NSビルの29階で懇親会をしようということになった。残念ながらワシャは帰りの新幹線もあるので、ゆっくりと飲めなかったけれど、それでも少しの間であるが、メンバーと楽しいひと時を過ごすことができた。
 その帰り道のことである。新宿から山手線に乗った。次の代々木駅で8人ほどの若いグループが乗り込んできた。3人は外国人の男性、小柄だがアングロサクソン系のようにみえる。残りは日本人の女性といった構成だ。これがどこかでコンパでもやってきた帰りだろう。かなりご機嫌な様子で、パーティー用の大きなメガネをかけた外国人が周囲をはばからず大きな声で話をしている。そのうちに「ウエヲム〜ウイテアルコオオオ〜」と放歌しはじめた。それを同行の女性たちが「シーシー」と止めている。そう言われると、一旦は口をつぐむのだが、またすぐに「ウエヲム〜ウイテアルコオオオ〜」と始めるのだ。これを品川駅まで延々と繰り返すのだった。
 田舎から上京したオジサンとしては「いいかげんにしろ!」と一喝したいところだが、同行の女性たちも明らかに困っているのが見て取れる。ワシャが一喝すれば、その娘たちにも不快な思いをさせてしまうので、とりあえず我慢した。ワシャも大人になったものだ。
 しかし、日本人(ワシャも含めて)のなんと忍耐強いことよ。あるいは日本人ではない東洋人がいたのかもしれないが、ワシャには判らない。とにかく日本人らしき老若男女は、白人のガキの傍若無人に耐えていたのだった。幕末の江戸でなくてよかったね。

 品川では予定していた新幹線より一本早いのに間に合った。空いていたので2シートのほうを独占することができた。ありがたい。
 そこで、品川駅で買ってきた駅弁と缶ビールでささやかに酒宴をはった。めでたしめでたし。