関口宏が司会を務める「サンデーモーニング」で法政大学の田中優子教授がたわ言を並べ立てていた。話題は、広島湾で発生した自衛艦と釣り船の衝突事故である。田中教授に自衛艦、漁船、海難事故などの知識は皆無だ。それは司会者も知っているようで「田中さんは専門じゃないと思うけれど……」などと言い訳をしながらふったのだが、案の定、まったく頓珍漢な話をして「自衛隊=悪」論を展開していた。
そんなことはどうでもいい。
先週の日曜日に開催された読書会の関連の話である。ざっと40冊くらいの本が参加者から紹介された。読書会に参加しようという猛者ばかりだ。出てくる本も取っつきにくそうだが名著が多いと感じる。
でね、どうだろう。ほぼ9割がたを手元に揃えた。元々5割くらいは書庫に納まっている。マキャベリの『君主論』、ガルシア・マルケスの『百年の孤独』、ヘリゲルの『日本の弓術』、リップマンの『世論』などなど、でも、納まっているだけなんですけどね(笑)。
注文してあったヘレン・ミアーズ『アメリカの鏡・日本』や、藤原てい『流れる星は生きている』も届いている。J・モノー『偶然と必然』、ハイゼンベルク『部分と全体』も入手した。
問題は「これをいかにして制覇するのか」である。なかなか集中して読書に費やす時間をねん出できない。先週、いつくかの社内研修に顔を出したが、そこでのコメントとか挨拶とかを求められると、ついついありきたりな挨拶で済ませたくなく、聞くほうだってその時間を無駄にしたくなかろうから、笑わせたりしてあげなくっちゃと思ってしまう。そうするとけっこうそれに時間を取られてしまって、読書の時間が減るということになる。要領が悪いんでしょうね。
今日も朝から忙しい。明日から諸々の会議があって、その下ごしらえをしなければならないのである。すでに分厚い資料は二束も先週末に渡された。「しっかり読んできてくださいね!」と念を押されている。資料を読むより『流れる星は生きている』のほうがよっぽど楽しいけれど、そうも言っていられない。さて、がんばるとするか。