教育問題3題

 田中真紀子大臣の陰に財務省あるいは文部科学省の官僚の影が見える……という記事が以下。
http://www.zakzak.co.jp/society/politics/news/20121111/plt1211111749002-n1.htm
 直感・直情型の田中大臣のことだから、前々から疑問に思っていたいことが、つい口をついて出てしまったというのが真実だろう。就任から発言までの時間も短い。外務省の前例もあるし、田中大臣の周囲の官僚たちにしても、虎の尾を踏むかもしれないリスクを冒してまで、大学制度に一石を投じたいと思うわけがない。それほど、官僚は情熱的ではないさ。事務方にそうそう古賀茂明さんはいるものか。

 3大学は認可の運びとなったので、一段落ついた格好だ。しかし、またこの出しゃばりオバサンが朝鮮学校の無償化とかを言い出した。
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20121111-OYT1T00277.htm
 短絡的な発言はともあれ、F大学(フリーに入れる大学)を減らしていこうという理念はよかった。しかし、朝鮮学校の無償化となると、このオバサンを支持するわけにはいかない。
 有能な政治家の娘が、必ずしも有能ではないという証明であり、政権末期になってこの程度の在庫しかもっていない民主党の哀れさよ。

 神奈川県が県立図書館における貸し出しと閲覧を廃止するんだとさ。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20121111-00000023-kana-l14
 ワシャは基本的に本は購入する。限られた収入の中から書籍代を捻出しているので、普段は爪に火を灯すような生活を送っているんですぞ。でも、本はなるべく買う。理由としては、買わないと本に書き込みをしたり、付箋を貼ったりできないからね。
 もちろん入手不可能な本はあちこちの図書館を検索する。そうやって貴重な本を読むことも多い。例えば、立川談志『童謡咄』(くもん出版)である。この本は2000年に発行されているがすでに絶版になっており、ネットの古本屋にも出ていなかった。つまり入手できないということである。そこで図書館検索をかけた。そうすると、隣町の図書館に蔵書があることがわかる。もちろん早速借りて読んだ。本自体を汚すわけにはいかないので、必要なところはコピーしたり書き写したりした。図書館には、図書館の効能があるのだ。
 そもそも図書館は、地域の知的レベルを上げる施設である。それを神奈川県は「役目を終えたとして貸出・閲覧を廃止」するんだとさ。神奈川県が住民の知的レベルを上げようとするならば、役目が終わることなんざねえんだよ。
 県教育委員会のどのバカが言い出したかは知らないが、世界への恥っさらしになるから止めたほうがいい。