烏合の衆

 日本の周辺では波が高くなっている。舵取りを一つ間違えば不沈空母は沈むかもしれない。そんな状況にあるにも関わらず、政治家の皆様のお気楽さといったらありゃしない。
http://www.fnn-news.com/news/headlines/articles/CONN00230967.html
 民主代表選、中堅・若手が、モナ女史とチュッチュチュッチュして名を馳せた細野豪志環境相を担ぎ出そうという動きがあるんだとさ。あるいは田中真紀子を頼む議員連もあるらしい。彼らに共通しているのは、人気者、客寄せパンダを代表にして、次期衆院選を生き残りたいという自己保身だけだ。田中氏はそのことを見切っていて、「器にあらず」と断っている。少しは成長したようだね(笑)。
 自民も相変わらずバカが多い。今さら長老連でもないだろう。古賀誠なぞ、本来は前回の衆院選で落選し、自民刷新のイメージづくりに貢献しなければならなかった。しかし福岡の利権談合に糾合する連中が国政に戻してしまった。この程度の人物が、キングメーカー然として影響力を保持しているところがこの党の宿痾と言っていい。
 自民党総裁選のキーマンとして小泉進次郎の名が挙がっている。そもそも政治的にはまだ駆け出しのパフォーマンス上手が左右される政党に信頼感が持てるわけがないだろう。雑巾掛けをする大切な時期に全国遊説をして、その地元の言葉を事前勉強して聴衆の受けを狙う。政界がイケメンアイドルに頼らざるを得ないとしたら、この国の明日は闇だ。
 第三極も不甲斐ない。大阪維新の野望ばかり強い県議、市議の連中が、橋下市長が衆院選に際し、現職国会議員や東国原元宮崎県知事などを担ぐ動きを見せていることに反発しているという。「なぜオレたちを国政に送らない」ということらしい。大阪維新の会、この地方議員のレベルの低さがアキレス腱になるのではないか。
 愛知県の凸凹分裂コンビに至っては、コメントすらできない烏合の衆なので、何をやりたいのかすら見えてこない。日本の夜明けは遠いなぁ。