万葉集にはまってます

 ひょんなことから、万葉風土学の権威である犬養孝先生のカセットを何本か入手した。
 だから、通勤時に自転車を押しながら読書するのを止めて、犬養先生の講義を聴きながら歩くことに変更した。おかげで出勤がすいぶん安全になりましたぞ。

 昨日は、「東歌(あずまうた)」の講義だった。万葉集を朗唱する先生独特の「犬養節」は健在で、それを耳にしているだけで1300年前のまほろばの風景がよみがえってくるようじゃ。
 とくにワシャの大好きな東歌である「信濃なる筑摩(ちぐま)の川の細石(さざれし)も君しふみてば玉と拾はむ」の解説には聴き入ってしまった。 
 どうでもいいワルシャワ解説はこちら↓
http://www4.diary.ne.jp/logdisp.cgi?user=427365&log=20090214
 先生は、この歌を作ったのは女性ではないかと言われる。たぶん、先生が仰るのならそうなのだろう。でも、ワシャは男の歌、防人の作った歌だと信じたい。
 それはやっぱり、ちぐま川――むかしは「ちくま」ではなく「ちぐま」だった――の河原の小さな石を踏むのは、男のごつい足ではなく、たおやかな女の足であるべきで、愛しい女性の踏んだ小さな石を宝物にして、それを大切に抱いて、西の守りにつくべく旅立っていった……。
 なんだかそのほうが雄大な景色が見えてきませんか。

 げげげー!6月30日をもって、サルサル日記が終了するという告知があった。ワシャはサルサル日記以外で書いたことがないので、ということは他では書けないということなので……こまった〜こまった(題経寺の御前様風)。
 尊敬するジャーナリストから「文章力を高めたいのなら人に見せる文章をとにかく書き続けなさい」と言われたのをきっかけに始めた日記が、かれこれ7年続いたことになる。
 相変わらず文章は下手なままだが、語彙とレファレンス本が増えたのと、書くスピードがついたのは日記を続けてきたおかげだと思う。

 どこかよい引っ越し先があったら教えてくだされ〜。