東京大学の使い道 その3

(上から続く)
 そうそうこの方も東京大学だった。
http://sankei.jp.msn.com/politics/situation/100317/stt1003172304016-n1.htm
 己を坂本龍馬になぞらえて自民党を脱藩したまではよかったが、峠で振り返ってみれば後ろには誰もいなかったんだとさ。ご愁傷様。鳩山邦夫さんの言説、行動を見ていると、東京大学法学部ご卒業の秀才にはどうしても見えない。もじもじしながら自分を坂本龍馬と言ってしまう軽率なところは、どう見ても「釣りバカ日誌」の浜ちゃんだよね。東大の中の東大を出ても、その後の研鑚を怠れば人は簡単に鈴木建設の浜崎伝助になってしまうということを体現した人である。

 一つ提案したい。若手のキャリアをどんどん地方に出したらどうだろう。前述の消防団員キャリアの話ではないが、中央省庁にいて政権与党にいじめられるよりも、若いうちに(井戸知事のように官僚ボケしてからではダメよ)、地方に出て仕事をする。2〜3年の腰掛ではなく、10年、20年の長期にわたりどっぷりと地方に浸かってみる。小さな市町なら、副市長、参事級の肩書きを与えられるだろうし、それなりの高給も得られる。それになにより直接自治体を動かすという醍醐味が味わえる。そして最終的には地方行政を牛耳る首長をめざせばいいし、その経験をもって霞ヶ関や永田町に戻ってもいい。どうです。遣り甲斐がありそうでしょ。
 若手官僚の長期地方分散化(歳をくった霞ヶ関高級官僚は不用)、これが地方分権のもっとも早道だと思うがどうだろう。