以前にウラシマさんの日記に
http://www2.diary.ne.jp/user/106046/
某大学の1年生のこんな発言がのっていた。
「毎日が詰まらない。ワクワクしないもの」
大学1年生といえば、18歳くらいでしょ。若者が「毎日が詰まらない」などと言っていてはいけない。とくに大学生はなんでもやれる時間をしこたま貰っているのである。18歳の小僧だかお嬢ちゃんだかはわからないけれど、その若者の周辺にはおびただしいほどの知らないことが散らばっているわけで、それを拾い集めるだけでもとても刺激的なことだと思うのだが。
ワシャは自慢ではないが(プチ自慢にはいってます)、毎日がワクワクしっぱなしじゃ。夏目漱石や織田信長ならとっくに死んでいる年齢だが、人生を「詰まらない」などと思ったことがない。
朝、起きて書庫にもぐりこむわけだが、入るやいなや、書棚に並んだ本がヒソヒソといろいろなことを話しかけてくる。別にワシャは妄想癖ではない。でもね、
加藤廣『空白の桶狭間 信長、絶体絶命!』(新潮社)
工藤俊策『信長は本当に天才だったのか』(草思社)
鈴木輝一郎『信長と信忠』(毎日新聞社)
藤田達生『謎とき本能寺の変』(講談社現代新書)
が、目に入ってくるでしょ。そうすると、信長のしかめっ面や、鬱蒼と樹木の生い茂った桶狭間あたりの起伏が目に浮かんでくる(やっぱ妄想狂か)。でね、朝っぱらというか夜も明けないうちから本を開いて「桶狭間山、義元進軍路、本隊前備え、鎌倉往還、善照寺砦……」などと本の世界に入りこんでいるんですな。
本に親しめば戦国時代にだって、波高い明治時代の日本海にだって、火星にだっていけるのである。これがワクワクせずにいられますかってんだ。
仕事をしていてもワクワク感は沢山ある。ワシャは常にデスクで集中して仕事をしている。そうするとね、「コツコツコツ」とハイヒールの音が耳に響く。ガバッと顔を上げて音の方向を見ると、おっと、あこがれのマドンナが通っていくではあ〜りませんか。だから、「コツコツ」音が聞こえるとワクワクするんですね。
アメリカの詩人のサミュエル・ウルマンが「青春」という詩を作っている。これがいい。「ウィキペディア」に全文が引用してあるので、ご存知ない方は一度ご覧くだされ。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B5%E3%83%9F%E3%83%A5%E3%82%A8%E3%83%AB%E3%83%BB%E3%82%A6%E3%83%AB%E3%83%9E%E3%83%B3
この詩を知っているのと知らないのでは、あなたの人生が随分違ってきますぞ。って大袈裟ですけど、いい詩なので推薦します。