刈り上げ大臣の暴走 その2

(上から続く)
 この大臣が福島瑞穂と連動して「選択的夫婦別姓を導入する民法改正案」を提案しようとしている。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090930-00000103-mai-pol
夫婦別姓」については、福島が1992年に『結婚と家族』(岩波新書)の中で取り上げている。詰まらない本なのであまり真剣に読んではいないが、その中で、夫婦同姓を取り上げてこんなことを言っている。
(1)アイデンティティー(自己同一性)を侵害する。
 え、どういうこと?
 これに対して福島はこう言っている。
「結婚して姓を変えたら、成形手術をして顔を変えたみたいで落ち着かないでしょ」
 そ、そうですか……(汗)
(2)氏名権は人格権である。
NHKアナウンサーが在日韓国人の名前を日本語読みしたことがあった。そのことに激怒した韓国人はNHKを訴えた。この事案を引き合いに出して、氏名権は人格権だと主張している。結婚すれば夫婦のどちらか一方が必ず姓を捨てることを強要される。これが氏名権の侵害であるというのだ。そしてこう言う。
「なぜ男の人たちは、女の人の姓に変えないのだろう」
 変えてますって。ワシャの友人にだって奥さんの姓にした男はたくさんいる。福島の決めつけはサヨク独特の被害妄想でしかない。
(3)女性社員の姓が変わると取引先に「相手はどんな男性?」、「新婚生活はどう」と尋ねられ、煩わしい。
 おいおい、そんなことが夫婦別姓の根拠かい!最近、結婚して姓の変わった社員に確認してみたが、「むしろその話題で交渉相手と話が盛り上がるので仕事的には有利になった」と言っていた。そういう人もいる。人それぞれでいいじゃないか。

 千葉や福島が理想の国家としている中国などでは、夫婦別姓が当たり前だ。だから、中国のようになりたいという願望はわかるけど(実は、わからないけど)、中国の夫婦別姓は、元々「男尊女卑」の産物であることを忘れてはいけない。儒教思想に基づく「父系血統主義」によって、妻は婚姻後も一族の者として認められなかった。だから一族の姓を名乗れないのである。そういった思想が根底にあるということを忘れてはいけない。
(下に続く)