(上から続く)
しかし、この案はそう簡単にはいかない。だって、揖斐川というのは並列して流れる木曽三川の中でも愛知県からもっとも離れているのである。徳山の水を名古屋に運ぼうと思えば、長良川、木曽川を越えていかなければならない。それは無理だ……と、建設官僚は思わない。事業を創りだし、利権を生み出すことにかけてはこいつら天才だね。
「それなら、上流部で揖斐川から長良川、木曽川をつないでしまえ」
おおお!こっちがびっくりするわい。すごいウルトラCを考えつきおった。まず、徳山ダムで水を貯める。その水を延々40キロの連絡導水路を敷設することで木曽川に流す。木曽川まで水を持ってくれば名古屋まで水を誘導するのは簡単だ。これで、徳山ダムを造らなければならない大義ができたし、おまけに連絡導水路という付帯工事までついてくる。徳山ダムで3,500億円、導水路で890億円、これみんな国民の負担なんですよ。
一昨日、河村名古屋市長が上京した。主たる目的はかつての仲間に、自身が掲げる「徳山ダム導水路事業の中止」などの政策への協力を求めるためだ。この愚策に国は408億円恵んでくれるらしい。残りの482億円は、愛知、岐阜、三重、名古屋の4つで負担する。これを「バカらしいでいかんわ」と河村市長が早々に撤退表明をだした。これに対して愛知県の神田知事は強く反発している。
ほお、利権談合主義者に担がれているお神輿知事が反対しているということは、市民レベルで考えると中止したほうがいいということだな。神田知事というのは判り易くてていい。この人の言動の逆をいくとだいたい正解が得られる。
よし、河村市長に肩入れしようっと。