後段が重要です(笑)

 今日の朝日新聞スポーツ欄に「大相撲秋場所番付」が載っている。

 昨日、横綱照ノ富士が左膝の負傷を理由に休場を発表している。在位19場所中11回目の休場となった。おいおい、ちょっと休み過ぎじゃないの?

 左膝の負傷っていったって、毎場所、左膝にも右膝にもごつい金具と分厚い包帯がぐるぐる巻きになっている。臂、手首、足首など全身に10カ所くらいの包帯があり、「相撲取りはまわし以外を身に着けない」という美学を土俵に見てきたワシャとしては、これほど小汚い横綱は見たことがないと毎度苦言を呈している。

 それも、たまに出てきて相撲をとって優勝して、翌場所は体調不良で休場って、そんな無責任な横綱でどうするつもりか!前回、優勝した時に「引退」すれば格好よかったのだが、また休養して11月場所にちょっと顔を出して、初場所で優勝ですか。

 どうも68代の横綱あたりから、横綱としての矜持がなくなってきたように思う。朝青龍はあの朝青龍だし、白鵬のいい加減さは、宮城野部屋が取り潰しになって、現在、平親方に甘んじているところからも理解してもらえるだろう。日馬富士は暴力沙汰でクビになっているしね。モンゴル横綱としては鶴竜がまともなだけで、あとは大相撲の歴史に泥を塗りまくっている。

 たまにしか出てこない、包帯だらけで横綱土俵入りをする力士は要らない。とにかく膝のことが心配だから、休場などと言わずさっさと引退してくれ。

 いかんいかん、1人目からこの調子では幕尻にいくまでに日が暮れてしまうぞな。急ぐべい。

 おおお、大の里が西の関脇でごんす。阿炎が東の関脇、その下の関脇で元大関の霧島と貴景勝がいる。琴櫻、豊昇龍、両大関も頑張ってね。

 ややや、ワシャが注目してきた平戸海が西の小結に上がった。その下の前頭筆頭に翔猿、2枚目に王鵬、3枚目に若元春。東の2枚目に熱海富士、3・4枚目に元大関の御嶽海、正代、5枚目に宇良がいる。

 これは明日から幕内の後半戦から目が離せませんぞ・・・と言いながら、若隆景が東の7枚目まで戻ってきた。その下の8枚目には遠藤も帰ってきた。そして、東の15枚目に二所ノ関部屋の白熊が新入幕を果たした。おいおい、これは前半も目が離せないじゃないか(笑)。

 

 さて、朝日新聞の番付の右側に《大関へ目安は12勝 大の里「目の前のことを頑張る」》という記事がある。

https://www.asahi.com/articles/DA3S16028289.html

 このURLは朝日得意のチラ見せ。

 新聞紙の記事では紙面の1/3を使って大の里の大関への意気込みが語られ、その後ろに「同部屋の白熊の新入幕が励みになっている」ということが記載されている。

 昨日の日記「シティプロモーション」で、安城市議会一般質問のことを書いた。そこで議員が「大の里」「白熊」の名を挙げて質問をしている。おそらく、このタイミングでこの2人の名前が出た議会は全国1700自治体の中でも安城市だけだろう。それはたまたま二所ノ関部屋安城に宿舎を構えているからなのだが。

 相撲部屋は40以上あって、その部屋がそれぞれ名古屋場所、大坂場所、九州場所で宿舎を構えている。いろいろな自治体が相撲部屋に縁ができているだろう。

 でもね、そんな希薄な縁を頼りにして議会で一般質問したという話は聞かないし、そもそも普通の議会では相撲部屋とシティプロモーションをつなげての一般質問など常識的に考えてしないって。

 だが安城市議会ではそれを実行した。執行部の回答は今一だったけれど、そのことを議事録に載せることができた。

 朝日新聞の紙面の3分の1を二所ノ関部屋の力士が占めてしまった。今が旬なのである。その上に横綱審議委員紺野美沙子さんにも縁がある。

 これをシティプロモーションに使わずしてどうする?安城市

シティプロモーション

 2日前のニュースで女優の紺野美沙子さんが取り上げられていた。

《相撲好き俳優・紺野美沙子、九月場所の注目力士を熱く語る 「台風の目になるんじゃないかな」》

https://news.yahoo.co.jp/articles/7dac8456f9b1089950afff648089fa4f7a2a9742

 紺野美沙子さん、横綱審議委員でもあり、相変らずのご活躍である。それが「グッドエイジャー賞」の授賞につながったのかも。

そして昨日のことである。愛知県安城市の議会で紺野さんの名前が出てきた。残念ながらその映像はまだ見られないが、その内ここで

https://anjo-shigikai.jp/

見られますが、その頃には忘れてますよね(笑)。

 ちょこっと書いておきますとK議員がシティプロモーションについて質問をしたんです。たまたま安城市二所ノ関部屋名古屋場所の宿舎を構えていることから、(1)「がっぷりよつ協定」について、(2)「がっぷりよつ」から「電車道」について、という題で質問していました。「がっぶりよつ協定」というのは、安城市二所ノ関部屋の後援をしている企業との間で締結されたもので、なかなか名前がいいじゃないですか。その上に「がっぷりよつ」から「電車道」につないで質問を作るなんざぁちょいと江戸前ですね。

 まぁなにしろおもしろい議会の質問でしたから中継を見ながら笑ってしまいました。質問の途中で「ごっつあんです」まで飛び出して、議場は笑い声につつまれました。こういう議会をやってくれると視聴率も上がり、市民の理解も進むと思うんですがねぇ。

 この相撲に関する協定の質問の中で、前述の紺野美沙子さんの名前も出てきたんです。どういう理由かというと、安城市にはデンパークという市営の公園があって、その初代の観光大使(イメージキャラクター)を紺野さんが務めていた。そんな関連で、二所ノ関親方横綱審議委員の紺野さんの対談イベントは面白いのではないか?という提案をしていました。

 K議員の提案、いいですねぇ。昨日の日記に書いた議会をさぼって新潟に遊びに行っていた佐賀市議とは大違いで、今後のご活躍を期待したい。

 どちらにしても、これほど絶好のプロモーションの機会を地方自治体がみすみす逃してはいけない。ギャラを含めてイベント費用を見積もっても200万円もあれば足りる。ぜひやるべき、そう思いますよ。

人間ドック

 今日は朝から人間ドックへ行っておりました。市街地の端っこにある病院での健康診断だったので、自宅から車で行こうか?流星号で行こうか?と迷いましたが、早朝でもあったし、流星号でひとっ走りすることにしました。

 午前7時55分に病院着、8時に受付を済ませた。Y病院の人間ドックの対応は、非情に良好だ。ワシャは西三河の他の病院でも人間ドックを実施しているが、Y病院のシステムがいちばん受診者にとって親切だと感じた。

 他の病院だと、受診者に何枚ものファイルを持たせて、次から次へと受診室を回らせる。空いているところを自分で確認して、ファイルを受付トレーに積んでいく・・・というようなところもあった。

 これ実際に別の病院であったことなんだけど、ワシャが胃の検査を待っている時、恰幅のいいオッサンが、こっちにやってくる。なんとなく市議会議員のポスター掲示で見たような人だった。そのオッサンが、検査室前の受付ことにあるヤツが、検査用のファイルをトレーに入れようとしている。一番、上に置くのかと思いきや、下のほうにこっそりと入れやあがった。ワシャはしっかりと見ていたのだ(笑)。

 そのオッサン、知り合いを見つけたらしく、そいつに話しかけて盛り上がり始めた。ワシャは立ち上がってトレーのところに行って、下のほうではみ出ていたオッサンのファイルを正しい位置に戻してあげたのだった。

 こういう我儘なオッサンを排除するためにもY病院のやり方は正解だった。受信者が中心部に集まって移動しなくて済む。周辺の受診窓口から看護師が顔を出し「8番さ~ん」と声を掛けてくれるので「は~い」と返事をしてそのコーナーまで歩いていくだけのこと。看護師たちの動きもテキパキとしており、動線も考えられているのだろう。本を読む暇もなく検査が進んでいく。

 まず体重、身長、体重は標準体重だった。身長は相変わらず伸びていない。血圧は120-80でオッケー。視力、眼底、聴力も異常なし。胸部レントゲン、バリウム検査も終えて医師による問診となった。

 若い医師は、ワシャに「どこか調子の悪いところはありますか?」と尋ねてくる。検査結果を見る限りいたって健康なのだが、ワシャはこう答えた。

「横っ腹といいますか左下腹部・側腹部(そくふくぶ)から左季肋部(ひだりきろくぶ)にかけて、時折位置が変わりますが、圧迫感と言いますか、違和感のようなものが常にあります」

 と言うと、若い医師はこう答えた。

「それは一度医者に行ってください。胸を開けてください。聴診をします」

 そういってワシャの胸に4度聴診器を当てると、「異常ありません」とのたもうた。

 ワシャは「異常ある」って言ってんじゃん。取りつく島もなく、ワシャは診察室から追い出されたのであった。

 今日の人間ドック、この一点だけが、この若造医師の対応がもう少し人情味あるものだったなら100点だったけどね。あとの看護師さん、技師さん、受付の事務員さん、みんな良かっただけに惜しかった。

空港へのアクセス

 このところ日記に生臭いネタが多かったので、今日はさわやかにいこうと思って、『記念日・祝日の事典』(東京堂出版)をペラペラとめくった。9月4日のところに「関西国債空港開港記念日」とあったので、これなら生臭くないや。

 平成6年(1994)だから、ちょうど30年前の今日、世界初の本格的海上空港の運用が開始されたんだね。

 でね、関西空港にやや遅れて、東海地方の空港建設も動き始めていた。すでに愛知・岐阜・三重の3知事と名古屋市長の間では「伊勢湾東部の海上」に建設をするということで合意されている。それが平成元年(1989)のことだった。

 関西空港に次いで9年後の平成17年(2005)に中部国際空港開港(セントレア)が開港する。

 中部国際空港開港に先立って、西三河で動きがあった。時期的には関西空港開業と相前後する時期に「愛知環状鉄道分岐ルート構想」なるものが発表された。

 要するに、空港アクセスの計画が、その時点では名古屋駅からの名鉄線1本だけだった。それも名古屋駅から早くて32分、通常は40分はゆうに掛かる。

 これが豊田市からなら名古屋駅までで1時間は要するので、トヨタの社員が航空便を使うのにけっこう時間がとられることが分かる。

 これを解消しようとしたのが「愛知環状鉄道分岐ルート構想」だった。豊田市岡崎市をつなぐ愛知環状鉄道豊田市の南の上郷(周辺にトヨタの上郷工場や東名高速の上郷インターチェンジがある)から分岐して、新幹線の三河安城を通り中部国際空港まで32分でつなげるという構想だった。これなら豊田市内からでも14分、これは途中の駅4つに停車しての時間だから、例えば急行とかを導入すれば40分台でセントレアまで行くことができた。

 今、日本経済が、とくに東海地方の経済がトヨタに大きく依存していることはご案内のとおりである。さらにこの愛知環状鉄道分岐ルートが完成していれば、それに加えてどれほどの大きな経済効果が東海地方、愛知県にもたらされたことか。今更ながらに残念なことだった。

 この構想を実現しようと奔走した市長がいた。残念ながらこの計画の途中で4期目の市長選に敗れてしまう。この構想を立てていたスタッフは何人もいたんだが、次の市長が内向きな人物だったために、この構想そのものを吹っ飛ばしてしまった。前の市長なら調整力も推進力もあり、多くの周辺首長がその勢いに押されて構想に乗っかっていた。

 ところが次の市長には調整力がなかった。だから周辺の首長を説得できない。推進力も人一倍ない人だったので、この夢の構想は、みるみる萎(しぼ)んでいった。

 当時の某市の広報紙を見てみると、この構想が1ページを割いて書かれている。

三河上郷駅から新空港まで約36キロを鉄道で結ぶ。総工費は2600億円から3200億円」となっている。

 いいすか。3200億円といっても大した額ではない。ここは、西三河なのである。トヨタのお膝元で、不交付団体がずらりと並んでいるのだ。沿線6市に新たな駅ができる。三河安城以外は新たにできる駅周辺は農地に近い状態で、それが宅地に化けて、新たな商業地、住宅地が拡大していけば、3200億円なんてすぐに捻出できる・・・はずだった。

 それくらいの夢の構想が頓挫した。トップに大きな構想を育むだけの度量というか、包容力がないと、大きく飛躍する明るい未来は消えてしまうんだね。

 今日もリーダー論になってしまいました(謝)。

リーダー論

 松下幸之助の『指導者の条件』(PHP)は参考になった。指導者というほど大げさなものではないけれど、100人くらいの組織の長をやったことがあって、その時にこの一冊は役に立った。

 特に「指導者は地位が高くなればなるほど謙虚でありたい」というフレーズが沁みた。ちょっと引きますね。

《地位が高くなればなるほど、周囲の人は、その人自身よりもその地位に対して敬意を表するようになる。それになれると、人間はともすれば傲慢になり、態度も横柄になってくる。そうなっては、人びとは表面的には敬意を払っていても、だんだん心の中ではその人に対する尊敬の念を失い、心服しなくなってしまう。それでは、もはや指導者として、人びとを動かし力強い活動をしていくことはできないだろう。》

 天下の松下幸之助が昭和50年に『指導者の条件』を上梓した。それから50刷目の昭和61年版をワシャが持っている。新装版になって現在も販売しているというから、はたして何部が市井に出回っていることだろう。

 この本、兵庫県の斎藤知事は、同じ関西人だった経済界の大物、「政経塾」を自らが主宰し、政治家育成をやってきた松下幸之助のリーダー論を読まなかったのだろうか?

 秀才エリートだから、1時間もあれば読めるだろうに・・・東大までいって、総務省に入り、地方自治体のトップに座るまで何をしていたんだ!

 この一冊を斎藤兵庫県知事が読んでいれば、もう少し謙虚でまともな指導者になれたんでしょうが、学歴バカの耳には松下氏の言葉は届かなかった。

 兵庫県知事は、昭和37年以降の歴代知事が内務省自治省総務省天下りの席となっている。東大-キャリア官僚が前任の知事から受け継ぐ形で継承してきたものである。ある意味、官僚世襲ということ。そりゃ殿様体質が頭(かしら)にも、部下にも染みつきますわなぁ(笑)。はなから約束された地位なのだから、高くなろうが頭(こうべ)を垂れる必要などない。周囲の取り巻きも、お国から戴くお飾りですから、敬意もクソもなく、奉っている雰囲気を醸していればそれでよろし。

 二代前の貝原知事くらいまでは同じキャリアでも、頭(あたま)に理性があったが、その次の井戸知事くらいから迷走を始める。

「こんなバカではいけない」と、コラムニストの勝谷誠彦さんが立ち上がったのだが、残念ながら安倍晋三氏からの工作もあって、兵庫県をひっくり返すことができなかった。あの時、勝谷知事が生まれていれば、パワハラで職員が死ぬこともなかったのにね。

 齊藤知事、内務省天下りの末にいて、ついつい傲慢・横柄になってしまったんだろう。この知事の行動・言動の幼稚さを見るにつけ、幼少の頃からひたすら受験勉強漬けになる危険性を垣間見てしまった。

 松下さんが警鐘を鳴らしたとおりの、ダメ指導者の典型といっていい。

 この本の後段に《指導者はつねに出処進退をあやまたないことが大切である》という章がある。そこのフレーズを引く。

《進むことは比較的やさしいが、退くことはこれは人情としてもなかなかできにくい。けれども、やはりひくべき時にひくということができなくては、ほんとうにすぐれた指導者とはいえない。》

 ということなのだが、斎藤知事、そもそも指導者ですらない単なる「メイドイン総務省の軽い神輿」なので、彼が見習うべきは『神輿の条件』(PPP)のほうかもね。

 ちなみに出版社の(PPP)は「パッパラパー」の略である(笑)。

妖怪ふたり

慰安婦」がダメだったんで「徴用工」、これでもたかれなかったんで今度は「関東虐殺」ってなんやねん?

福田康夫氏「関東虐殺の日韓共同調査を」》

https://news.yahoo.co.jp/articles/a1e679514490fdb7433ec4712f85e0e95d79d204

 まだお爺ちゃん、お元気なご様子でよかったよかった。でも、まだ爺ちゃん《関東大震災当時に起きた朝鮮人虐殺は「歴史的な事実」としながら「韓日共同調査」が必要だ》なんてことをぬかしているんだぁ。相変らず進歩のないことで。

 まぁ「中央日報」の記事なので、どんだけ脚色されているかは判らないけれど、この爺ちゃんの親中、親朝鮮半島度合いは昔から生半可ではなかったからね。この程度のことは織り込み済みである。

 おそらくゆすりたかりをしたい一部の半島人に乗せられて年寄りが喚いているだけのことなんだろうが、これにまた影響を受ける愚かな日本人もいるので注意が必要だ。

自民党出身の元首相が関東大震災朝鮮人犠牲者追念式に出席したのは今回が初めて》なんだそうだが、この爺さんを動かすのにどれほどの金が動いたことか。

 この爺、小泉政権の時に、病気治療で元中華民国総統李登輝が来日を希望した際に、支那の意向で、外務大臣河野洋平と共にビザ発給に反対したというのは有名な話。さらに北朝鮮拉致問題に対して「常に終始冷淡な態度をとっていた」こともこの男の傾き度合いが判ろうというもの。

 支那や朝鮮に敵対する人には冷徹だったが、そうでない連中には「全方位土下座外交」と呼ばれるくらい卑屈だった。まぁ今回の発言もその延長上にあるのだろう(蔑)。

 

 野党からも一人取り上げておく。この人である。

《官房機密費の使途公表 立民・枝野氏、政権担えば1年で》

https://news.yahoo.co.jp/articles/3212754ac1c253117cf1ae207814bf705d99cc02

 立憲民主党の代表選などどうでもいいのだが、前々から気になっていたことがあるので書いておきたい。

 枝野幸男氏って、この人に似てないですか?

https://www.natsume-anime.jp/character/%e3%81%a1%e3%82%87%e3%81%b3

夏目友人帳」の妖(あやかし)の「ちょび」です。この絵だとあまり似ていない感じですが、枝野氏の額に白毫、鼻の下にちょび髭をイメージしてください。思考も行動も発言も全く異なっていますが、ついついこの人がテレビに映るとニンマリしてしまうんですね。

 この際、「私が立憲民主党のちょびで~す」とか言い出せば・・・う~ん、「夏目友人帳」のファンにしか受けないか(笑)。

令和米騒動

 2日前に「ヨレヨレヨーダ」と出して日記を書いた。本当は「ヨボヨボヨーダ」にしようと思ったんだけど、それではあまりにもストレート過ぎると思ったので「ヨレヨレ」で我慢した。

 その日記の後半で、衆議院議員を2期務めた経済学者の栗本慎一郎氏が、1999年に上梓した『自民党の研究』という本について触れた。その中のフレーズを紹介しながら、今日の話題に入っていきたいと思う。

 栗本氏、四半世紀も前に、自民党のことを喝破(かっぱ)していた。こう言っている。

《いくら自民党が政策を問うて集まった集団ではないとはいえ、長年の間に、およその主流傾向とそれに対抗する反主流傾向とが、かなり明らかになってきているからだ。》

 おいおい、すでにこの時点で自民党政策集団ではないと言っている。もちろんワシャも多くの自民党議員に触れてきて、見てきて栗本氏の発言には賛同するものであるが、それってそもそも自民党がダメじゃんという噺で落語にもならない。続ける。

《農村に対しては農村社会主義的な保護政策や補助政策をとり、産業に対しても官僚の裁量による支配を認める》

 ここが今日のニュースにつながる。

《備蓄米はあるけれど 91万トン眠るけれど、放出しない国「凶作ではない」》

https://www.asahi.com/articles/DA3S16023626.html

 ネットでドケチ朝日は冒頭の146文字だけ読ませてくれ、残りの1297文字が読みたければ金を出せという。ワシャは高い銭を払って広告ばかりの朝日新聞紙を購読しているのだ。そのまじめな朝日新聞読者にも、「ネットは別だもんね」と言い腐る。

 いかんいかん、話が脇道に逸れていく。ニュースに戻ろう。要するに記事冒頭のこれに尽きる。

《米不足が叫ばれるなか、注目を集めているのが「政府備蓄米」だ。100万トン近くに上る米の一部でも出回れば品薄も解消されるのでは、と期待の声もあるが、国は消極的な姿勢を崩さない。》

 正確には91万トンらしいが、それでもこれを市場に出せば、国民1人当たり7.5キロが行き渡る。いいかい、ワシャの家は10キロ袋の米を買ってくると1か月はもつ。ワシャがあまり米を食わないせいもあるけどね。それでも家族4人として7.5×4=30キロは要らない。おそらく政府備蓄米の半分も出せば潤沢に米は市場に回るだろうし、そもそも「出す」と政府が言えば、愚民の米騒動は終わる。

 今、スーパーの米のコーナーは空っぽだ。その隣の餅のコーナーには餅の袋詰めが積んである。だったら米を食わずにもち米を食っておけばいいだけのこと。

 さらに、「スーパーにはないがドラッグストアで食料品を扱っているところにはまだ米がある」というような情報がSNS上に出ているが、これに釣られてドラッグストアに走る阿呆がいるんでしょうね。

 平成5年に「平成の米騒動」という珍事が起きた。これは、前々年に爆発したフィリピンのピナツボ火山の影響で米が不作となった影響である。このときも愚かな人々は大騒ぎをした。スーパーから米は消え失せ、それでも米を買い求めようとする阿呆が店頭で騒ぎを起こしたりした。

 この時、ワルシャワ家にも米はなくなった。だが、ワシャはむやみに買いに走らず、親しくしていた同僚の百姓の倅に「米を融通してくれ」と頼んだ。しかし回りくどく断られた。それならばと腹をくくった。

 ワシャはそもそも晩酌をするので米を食わない。酒の肴があればいい。家族には、パンでもうどんでも蕎麦でもラーメンでも「好きなものを食っていい」というと、かえって喜ばれたくらいだ。災害備蓄用のパックライスもあったし、切り餅の在庫もあった。食うものに困るようなことはなかった。

 それでも米を求める声は大きく、さらにそれを利用するべく業者の買い占めなども横行した。ついには、国際的な米相場の上昇まで招いている。

 いいですか、日本国内に食うものがなかったわけじゃないんです。食うものは余っていた。たまたま米が不足しているというだけで、あの大騒ぎになった。

 その混乱の仲、農林水産省や食糧庁の役人が、職務上知りえた情報を利用し、自分たちだけは国産米を食べようと、裏工作していたことも明るみに出された。そんな不様なこともあったなぁ(遠い目)。

 話がかなり逸れたが、栗本氏の指摘する「農村に対しては農村社会主義的な保護政策や補助政策、産業に対しても官僚の裁量による支配」を相変らずやっているということに尽きる。

 朝師新聞紙で、「国の流通業者への働きかけが遅すぎる。主食米ではなく飼料米を作れという国の方針にも問題があったのでは」という米農家の発言が出ていたが、まさに農村社会主義、官僚裁量支配の失敗である。

 つまりだ、言いたいことは、政府はさっさと「政府備蓄米」を半分も出せばいい。さらに「出す」という意思を示すだけでも、国民は安堵し落ち着く。なんでそんな簡単なことができない?ホント、最後まで岸田政権はお粗末だった。